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【御礼とハイライト】「タニモク」ラボ 第5回meetupのテーマは「心理的安全性・相互支援コミュニティ」(次回は11/7 19時から会員限定「タニモク」)

「タニモク」は3~4人1組で目標をたてあうことで、自分の活かし方をみつけるワークショップです。
イベント ▶マニュアル ▶目次 ▶活用事例

こんにちは! 「タニモク」事務局です。
2023年3月に、“社員のキャリアオーナーシップの向上”をテーマに掲げ、キャリア対話の機会づくりとプログラム開発を行う共同研究の場としてスタートした「タニモク」ラボ。これまでに「meetup」が4回に渡り開催され、ナレッジ共有と会員交流が繰り広げられてきました。

第5回「meetup」が9/26に開催されましたので、今回はそのイベントの様子をレポートします。

▼これまで開催されたmeetupの様子はこちら
第1回第2回第3回第4回

▼「タニモク」ラボの概要とエントリーページはこちら


当日(9/26)のハイライト

ラボ会員同士の交流とナレッジ交換を目的とした「meetup」イベントは、会員のみなさんが参加しやすいよう「時間帯は12時~13時」「イベント時は出入り自由」「聴くだけOK」で開催しています。

第5回を迎えたmeetupは、「心理的安全性の高め方」「相互支援のできるコミュニティ形成」をテーマに開催。イベントのハイライトは2つです。
1:【事例共有】コミュニティづくりに活かせる「タニモク」
2:【事例共有】「モクサポ」コミュニティの成り立ちについて

1:では、沖縄県でコワーキングスペースやシェアオフィスを運営する「howlive」・「docomo howlive Urasoe」の Co-Creation Designer 共創デザイナー・椎名修一さんが登場。自社で「タニモク」をどのように活用しているのか、心理的安全性に触れながらお話をしていただきました。

2:では、「タニモク」ラボ コミュニティマネジャー・小松由さんが、「タニモク」を提供するパーソルキャリア株式会社内の目標支援コミュニティ「モクサポ」についての話を。成り立ちをはじめ、活動内容、「心理的安全性AWARD2022」のSILVER RING賞の受賞、今後の展望について解説しました。


1:【事例共有】コミュニティづくりに活かせる「タニモク」

沖縄県内に7拠点のコワーキングスペースを、「働く人のことを徹底的に考えたワークプレイス」として展開しているhowlive。椎名さんには以前にもnoteにご登場いただき、活用事例を紹介しています。

「タニモク」の活用シーン

howliveは7拠点の店舗を展開するにあたり、それぞれの建物の特徴を活かしながら内装にもこだわり、店舗ごとに雰囲気が異なる場所を作り出しています。沖縄県には、土地柄ワーケーションで訪れる人も多く、そういった方も足を運ぶのが特徴のひとつだそう。

howliveが「タニモク」を活用するシーンは主に2つ。

1.ワーケーションスタイルで来た企業・チームの導入コンテンツとして
2.howlive主催のイベントで、ワークショッププログラムのチームアップコンテンツとして

ワーケーションスタイルの合宿として企業やチーム単位で利用するパターンでは、「タニモク」がワークショッププログラムの中の導入コンテンツとしてとても有効であるとのこと。

またコワーキングスペースとしては、場所を作り、人が集まるだけでは、人々の価値ある交流は生まれないため、howliveでは集う人がともに学びあうイベントを開催。さまざまな方の期待に応える仕掛けを展開しているそうです。

これまでのイベントで、チームアップコンテンツとして取り入れたのが「タニモク」。howlive会員はもちろん会員以外の方も参加し、大いに盛り上がったそうです。詳しい様子はこちらからご覧ください。


なぜ「タニモク」を活用するのか

椎名さんが積極的に「タニモク」を活用する理由について、以下を挙げています。

「タニモク」実施
  ↓
相互理解が深まる
  ↓
心理的安全性が高まった状態になる
  ↓ 
「タニモク」以降のコミュニケーションが非常に円滑になる

「タニモク」は、その人の人柄やバックグラウンド、価値観、ライフスタイルを一気に開示させ、相互理解が深まるため、信頼しあえます。それが心理的安全性の高まりにつながり、その後の関係性構築に非常に役立つ、と椎名さんは話していました。

企業やチームがワーケーションしながら活用した事例も興味深いものでした。普段、部署や拠点が異なり実際に顔を合わせる機会が少ない社員同士だと、同じ企業やチームとはいえ最初はどうしても距離感があります。しかし「タニモク」を導入コンテンツに用いることで、社員同士の心の距離が一気に縮まり、心理的安全性が保たれた状態になるとのことでした。

また、コワーキングスペースを運営しているという視点からも、普段同じ場所で顔を合わせていても接点がない利用者同士をつなげるワークとして非常に有効とおっしゃっていました。

実際に「タニモク」を利用したみなさんからも、その後の研修やイベントで、とても円滑なコミュニケーションがとれ、研修やイベントが実り多いものになったとの声が多く寄せられたそうです。

よりよい関係性構築には、人としてお互いに興味を持つことが大事ですが、「タニモク」だとそれが自然にできるとのこと。今後も「タニモク」を活用していきたいと語る椎名さんの笑顔が印象的でした。


2:【事例共有】「モクサポ」コミュニティの成り立ちについて

「モクサポ」は、「タニモク」を提供するパーソルキャリア株式会社内の目標支援コミュニティです。

「タニモク」×「モクサポ」は、「心理的安全性AWARD2022」のSILVER RING賞を受賞。「新奇歓迎」の因子が高まる点を特に評価していただきました。

今回のラボでは、「モクサポ」の始まりから、社外の賞を受賞後もさらなる活動を広げる現在まで、メンバーの成長に触れながら事例共有されました。


「モクサポ」が発足した背景

「タニモク」は、ラボ長でもある三石さんが2017年に開発。当初はパーソルキャリア外での活用が多く、その後徐々に社内にも広がっていきました。

社内でも「タニモク」が浸透するにつれ、より一層活用できる方法はないか模索するようになります。2020年9月頃、三石さんと小松さんにより『「タニモク」を行ったメンバーでつながりあい、目標をお互いに応援しあえるようなコミュニティ』を作るプロジェクトが始動します。これが「モクサポ」(「目標をサポートする」の略)です。

ちょうどその頃はコロナ禍とも重なり、人とのつながり方に大きな変化をもたらした時期でもありました。リモートワークが定着する一方、新たな組織課題が生まれました。

【新たな組織課題】
・社員同士の関係性の希薄化
・社員の孤立による挑戦意欲の低下

特に新入社員や転職者、異動者はチーム内での関係性が乏しいこともあり、コミュニケーションが特に取りにくい状況でした。また、女性は悩みの個別性が高いことから男性上司に相談しにくい場合も多く、悩みを自分で抱えてしまうことも。パーソルキャリア内で、早期退職者やメンタルに不調をきたす人が増えてきたのです。

ますます「モクサポ」の重要性を認識し、2021年2月「モクサポ」が正式に発足しました。三石さんと小松さんがリーダーとなり、9名の有志メンバーが集結。合計11名で「メンタリング・ネットワーク」を作るプロジェクトとして、取り組みがスタートしました。

「モクサポ」メンバー集めのポイント

「モクサポ」は有志によるメンバーによる業務外活動です。そのため、加わるメンバー同士の「話しやすさ」「助け合い」因子の向上が不可欠でした。そこで、ポイントとしたのが以下の2点です。

1.想いに共感し合える有志メンバーを集める
2.定量的にも効果を可視化してプロジェクトの信頼度を上げる

まずは、実際に「タニモク」を行い、効果を実感した社員に声がけを。その中から自ら「モクサポ」活動に参加したいと思うメンバーに加わってもらいました。メンバーにはアイデアを出してもらい、それをプロジェクトに活かしていくことにも重きを置きました。

進める中では、どうしても悩みや課題が生まれます。そんな時には解消法として、Microsoft Teamsを活用。もやもやした時には気軽にチャットしてもうことで、みんなで悩みや課題を共有。メンバー同士が助け合える環境を整えました。

定量的な効果の可視化には、グループ会社であるパーソル総合研究所の「はたらくひとの幸福度」診断を活用。「タニモク」「モクサポ」参加者は非参加者に比べて、はたらく幸せ実感の上昇率が高いこと、はたらく人の幸せに大きく関与する「チームワーク」「他者承認」「他者貢献」の向上が見られるという結果から、プロジェクトに参加する信頼度を上げていきました。


「モクサポ」メンバーの自発的な活動を重視

「タニモク」を誰もが実施できるよう、台本や映写データの整備に取り組む際には、三石さんと小松さんがリードするのではなく、メンバーが対応。メンバーが実際に「タニモク」をした際に得たナレッジを共有し、話し合うことでより現場目線の台本や映写データが完成しました。

リーダーが指示するのではなく、メンバー自身が積極的に活動し自走することで、お互いの挑戦をサポートするように。こうした活動は、心理的安全性を高めることにつながり、よりよりチームの成長、関係性構築に寄与していきました。

その結果、メンバーのパフォーマンスが向上し、社内での新人賞や組織MVPなどを多数のメンバーが受賞することに。「モクサポ」は200名近い社員が在籍するコミュニティへと発展しました。

有志メンバーによる地道な活動により、2022年4月からは正式な組織として『「タニモク」グループ』が発足。「心理的安全性AWARD2022」のSILVER RING賞を受賞した後も、メンバーは意欲的に取り組んでいます。

三石さんから、コミュニティ形成を成功させるためには、熱量のあるメンバーを集めること、アクティブ率をキープすることが大事とのコメントが。周りを上手に巻き込みながら、メンバーの本当のニーズをしっかり捉えていくことも大切だという点も、実体験を交えながら話していました。「タニモク」ラボ参加者からも納得の声が上がっていました。


「タニモク」ラボ参加者からの質問&感想

椎名さんと小松さんによる事例共有の後、ラボ参加者から質問がありました。

Q.椎名さん&小松さんへ:コミュニティをマネジメントする立場として、心がけていることは?

椎名さん:人に興味をもつことと、何かを判断するときに自分の価値観を挟まないことです。どんな人に対しても、フラットに対応することが大事ですね。コミュニティマネジャーとしては、判断軸は自分の価値観ではなく、コミュニティの視点で考えなければなりません。いかにコミュニティに貢献できるトピックなのか、それを考えるようにしています。

小松さん:会話と対話の違いを認識し、対話を大事にすることです。対話では、相手と話をするときに相手の言いたいこと、心理を理解して、真剣に耳を傾けます。なんとなく言葉を交わしているだけだと会話になり、相手と深くコミュニケーションを取ることは難しいのではないでしょうか。

Q.小松さんへ:コミュニティを広げるポイントは?

小松さん:とにかく活動を続けることです。実際、「モクサポ」も最も少ないときは3人しか集まらない時もありました。しかし、その3人によい体験をしてもらうことで、3人からクチコミで広がるのです。継続の結果、「モクサポ」は約200名までに成長しました。未来を信じて活動を続けることが大切です。

Q.小松さんへ:「モクサポ」が自走したきっかけは?

小松さん:メンバーの中に、『「タニモク」で人生が変った』『「タニモク」のものすごいファンです』という熱量の高い人が数名いて、その人たちの熱量が他のメンバーの熱量を上げていったことが挙げられます。その熱い想いを自分たちで届けたいという気持ちが大きかったと思います。

ラボ参加者から寄せられた感想の一部を紹介します。

●本日はありがとうございました!「継続は力なり」ですね。焦らずに少しずつ心理的安全性の高い組織を目指します。来月開催の経営層合宿で「タニモク」を取り入れようと思います(Tさん/福祉)

●やり続けることの大切さを学べました。参加人数にとらわれず続けていきたいなと思っています。ありがとうございました(Sさん/小売)

●「タニモク」ラボは2回目の参加ですが、いつも学びが多いです!(Kさん/金融)

●みなさんのお話はとても勉強になりました。特にhowliveさんのお話にワクワクしました!最近、沖縄の団体さんのボランティアをやっているので、沖縄に行った際はいつか伺いたいです。ありがとうございました!(Aさん/情報・通信)

●まだ私自身が「タニモク」を体験していないので、来月の公式「タニモク」に参加してみます。目標は周りと一緒にたてると効果がありそうと思っており、友達作りもしたいです(Yさん/情報・通信)

meetupのよさは、参加者同士が現場の生の体験をシェアし、効果的な知見が得られることです。自分には他の方に共有できるナレッジがないとお考えの方も、心配は要りません。「タニモク」ラボで自分の不安や悩みを打ち明ければ、それ自体が他の方へのGIVEとなり、みなさんにとって多くの学びへとつながるのです。

「タニモク」の活用方法をもっと知りたい方、みんなと一緒に考えてみたいという方がいらっしゃいましたら、ぜひ積極的にご参加ください。また10月から、「タニモク」ラボ版の「モクサポコミュニティ」を始める予定です。気になる方は、チェックしてくださいね。

「タニモク」ラボの概要とエントリー方法はこちらからどうぞ。それでは、次回のmeetupもお楽しみに!

「タニモク」の台本や映写資料は、公式ホームページよりすべて無料でダウンロードできます。
友人同士や組織で「タニモク」を実施したいという方は、マニュアルをチェックしてみてください。
実際に「タニモク」を体験した後は、「#タニモク」をつけて感想を発信していただけたら嬉しいです。みなさんの投稿も楽しみにしています!

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