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【御礼とハイライト】「タニモク」ラボ 第4回meetup開催! 新入社員「タニモク」へのナレッジが集まりました

「タニモク」は3~4人1組で目標をたてあうことで、自分の活かし方をみつけるワークショップです。
イベント ▶マニュアル ▶目次 ▶活用事例

こんにちは! 「タニモク」事務局です。
2023年3月に、“社員のキャリアオーナーシップの向上”をテーマに、キャリア対話の機会づくりとプログラム開発を行う共同研究の場としてスタートした「タニモク」ラボ。毎月「meetup」が開催され、ナレッジ共有と会員交流が繰り広げられています。

これまで第1回第2回第3回と行われ、7/27に第4回「meetup」が行われました。今回はそのイベントの様子をレポートします。

▼「タニモク」ラボの概要とエントリーページはこちら


当日(7/27)のハイライト

ラボ会員同士の交流とナレッジ交換を目的とした「meetup」イベントは、会員のみなさんが参加しやすいよう「時間帯は12時~13時」「イベント時は出入り自由」「聴くだけOK」で開催しています。

第4回を迎えたmeetupイベントのハイライトは2つです。
1:「タニモク」導入についてのお悩み相談「開催に踏み切れないのですが、どうすれば!?」
2:ラボをどのように盛り上げる?「ラボるアイデア」を考えよう~ラボ会員アンケート結果より~

1:では、「タニモク」ラボ会員である竹村さん(業種:福祉※以下業種省略)から、『「「タニモク」を初めて導入するときに悩んでいたこと」』をテーマにお話をいただきました。竹村さんは会社で「タニモク」を導入することを検討しているそうですが、なかなか開催に踏み切れないとのこと。そこで今回は、参加者のみなさんからナレッジをシェアしていただき、参加者同士の学びにつなげていきました。

2:では、7月上旬に行われた「タニモク」ラボ会員アンケートを元に、今後、「タニモク」ラボをどのように盛り上げていくか、活用方法についてアイデアを出し合いました。


1:「タニモク」導入についてのお悩み相談「開催に踏み切れないのですが、どうすれば!?」

社会福祉法人に勤務し、運営経営戦略に携わる竹村さん。人材確保や人材育成、DX推進、研修の企画運営などを担当しているそうです。

インターネットで偶然に告知を見つけた2023年1月の人事限定「タニモク」フェスに参加し、「オンボーディング」をテーマにした事例紹介(登壇者:株式会社ADKホールディングス 加藤さん)を聴いた竹村さん。これまでは管理職の話を聞くだけだった内定者研修・新入社員研修に「タニモク」を導入したいと、準備を始めました。

まず、フェス開催後の2月に、研修運営メンバーで試験的に「タニモク」を実施。参加者からは「自分では思いつかないような発想を得られた」「いろいろな意見が出て、新しい発見につながった」と、盛り上がったそう。

しかし、実際の導入に向け、以下の懸念点が出てきたと言います。

1. 新入社員だとあまり良い目標や行動のアイデアが出てこないのでは?
2. 特に(予定している)オンラインだとなおさら……
3. 自分の状況を「絵に描く」というのが、人によっては負担に感じるのでは?
4. 「タニモク」webサイトで公開されている台本のままだとわかりづらいかも……

試験的に行った「タニモク」では竹村さんがファシリテーションを務めたそうですが、「タニモク」の台本通りに進めたところ、参加者に伝わりづらい箇所があると実感。他のメンバーからも同様の意見が出たため、自分たちがやりやすいようにブラッシュアップする必要性を感じ、4月の新入社員研修での導入は見送りに。現在は、10月に開催予定の新入社員フォローアップ研修での導入を検討しているとのことでした。

竹村さんのお悩みに対し、ラボ会員のみなさんからは、以下のナレッジが共有されました。


【お悩み1】新入社員だとあまり良い目標や行動のアイデアが出てこないのでは?

●自社の内定者向け研修内で「タニモク」をした際は、テーマを「入社するまでの半年間で、何をしたいか」にしました。「ダイエットする」「旅に出る」など業務とは関係ない目標がたてられ、みなさんとても盛り上がりました。入社前でお互いの情報をほぼ知らない者同士が、それぞれ自己開示できたことがよかったですね(Fさん・金融)

●新入社員を対象にする場合は、目標をたてるというより同期の関係性を構築できればいいと考えています。利害関係なく話せる同期は心強いもの。「活発に会話すること」が目的でよいのでは(Sさん・メーカー)

●テーマを「良い目標」に設定すると、人事関係は特に「業務目標をたて、達成するための具体的な行動計画を考えよう」と固くなりがち。そこで、新入社員の方を対象とする「タニモク」では、あえて「目標」という言葉は使わず、「1年後の理想の状態」「こうなりたい姿」をテーマに掲げ、そうなるためのアクションを考える機会にしています。新入社員の方に一年の糧になればいいなと思っています(ラボ長 三石)

【お悩み2】 オンラインで滞りなく進められる?

●オンラインはZOOMが多いかもしれませんが、自社で他のツールを使っていてそちらの方が慣れていれば、ZOOMに限らなくてよいのでは。慣れているツールなら、操作説明の時間を省けて、時間短縮につながりますよ。また、オンラインは場の空気を共有するのは難しいかもしれませんが、チャットで盛り上がれる利点があります(Sさん・メーカー)

事前に公式「タニモク」(オンライン開催)に参加すると、全体の流れが掴めてよい経験になりましたよ(Fさん・金融)

●「タニモク」を導入した研修前日に公式「タニモク」に参加し、「タニモク」のよさを実感した上で開催できました(Kさん・医療)

【お悩み3】自分の状況を「絵に描く」というのが、人によっては負担に感じるのでは?

●以前、鉄道会社で開催した際は、絵の代わりにライフラインチャートを使いました。1年後、ライフラインチャートの曲線が縦軸の上部に向かっているためにはどうすればよいか、ということを考えた「タニモク」に。絵が難しければ、絵にこだわることはありませんよ(ラボ長 三石)

【お悩み4】「タニモク」webサイトで公開されている台本のままだとわかりづらい

●自社で使いやすいようにカスタマイズしていますよ(Sさん・メーカー)

●ナレッジというより要望ですが、実施時間がその時によって90分・120分などバラツキがあるので、実施時間に合わせたスライドを「タニモク」公式サイトからダウンロードできると嬉しいですね(Fさん・金融)

「タニモク」開発者であり、ラボ長の三石からは、「タニモク」台本やスライドについては、改修しバージョンアップしていきたいとの話がありました。細かいことでもよいので、使いにくい点、改善してほしい点は意見を聞かせて下さいとのことです。

また、「タニモク」ラボに登録すると、研修用途に合わせた「タニモク」映写データ、台本の提供を会員限定で受けることができます。グループ分けのコツや時間配分、実践後のフォローの方法など、運営体制や運用ノウハウも公開するため、より効果的な「タニモク」運用が可能になります。

竹村さんからは、「ラボ会員のみなさんからたくさんのヒントをいただき、とても勉強になりました。自分が新入社員なら目標を考えるというより同期との横のつながりがほしいと思うので、まずは関係性構築を目的にして実施したいですね。導入したい気持ちがますます強くなりました。開催したらみなさんに報告しますね」とコメントをいただきました。


2:ラボをどのように盛り上げる?「ラボるアイデア」を考えよう~ラボ会員アンケート結果より~

後半は、「タニモク」ラボ会員を対象に7月上旬に実施したアンケート結果を元に、ラボをどのように盛り上げていくのか、「ラボるアイデア」をみんなで考えていきました。

まずは、アンケート結果をご覧ください。

アンケート結果の中で、みなさんの関心が集まったのが『「タニモク」ラボの開催時間』について。開催時間は、第1回から今回の第4回まで「12時~13時」に固定していました。meetup参加者からは、以下の意見が寄せられました。

【「タニモク」ラボ開催時間について】
●ランチタイムだと、時期、繁閑関係なしに参加しやすいです(Sさん・メーカー)

●夜は家族との予定があるので昼の開催の方が参加しやすいですね。でも、夜の時間帯の方が参加しやすい方もいると思うので、昼と夜で交互に開催してもいいのではないでしょうか(Nさん・個人事業主)

●夜は子育てや他の集まりが重なることがあるので、12時~13時が参加しやすいです(Tさん・福祉)

●日中は仕事に集中して、夜に飲み物を片手にゆっくりと参加したいです(Fさん・金融)

●12時から開催されていますが、みなさんはランチをどうしているのか気になります。私はランチを買いに出掛けたり、食事をしたりしてから参加しているので、後半からの参加になってしまいます。時間は固定せず開催していただき、自分が参加できる時間帯の時に参加したいですね(Nさん・専門サービス)

みなさんの率直な意見を聞き、「タニモク」ラボ事務局としては、夜の時間帯の開催も検討していきたいと思います。

『「タニモク」ラボのアーカイブがほしい』という意見も出ました。アーカイブに対しては以下のコメントが寄せられました。

【「タニモク」ラボのアーカイブについて】
●アーカイブがあれば、「タニモク」ラボに参加ができない会員も後から視聴でき、欠席者でもナレッジの共有ができますね(「タニモク」ラボ事務局)

●アーカイブすると言われると、少し躊躇してしまい、本音で話せないかもしれません(Nさん・専門サービス)

また、今回の参加者からは「チームコミュニケーションツールを導入してほしい」「オンラインだけでなくリアルな集いもしたい」との声もいただきました。「タニモク」ラボ事務局では、今後もみなさんとアイデアを出しながら、新たなプログラムを考え、共有の場を作っていきたいと考えています。

最後に三石より、「タニモク」ラボの活動が今後もっと活発になり、「タニモク」がより一層広がってほしいとの話がありました。「タニモク」は汎用性があるオープンソースのワークショップです。「タニモク」をすることで、輪が広がり、組織が、団体が、そして地域がよくなることに貢献していきたいとの話をもって、今回のmeetupは幕を閉じました。

meetupは今後も開催予定です。meetupのよさは、参加者同士が現場の生の体験をシェアすることで悩みやナレッジを共有し、みんなの学びになることです。中には「自社での活用事例が少なく、GIVEできることがない」「自分が相談に乗れるほどのナレッジがない」と感じている方もいるかもしれません。でも、自分の質問をきっかけに「タニモク」ラボ会員のナレッジがシェアされるのです。

実際、今回のmeetupでお悩みを相談してくださった竹村さんは「自分がGIVEするよりも、みなさんから100倍くらいGIVEしてもらいました」と笑顔でおっしゃっています。今後もみなさんとさまざまなことを共有し、成長し合えれば幸いです。

「タニモク」ラボについては、参加されている方のプロフィールや参加動機、ラボ会員ならではのメリットをこちらの記事で紹介しています。

「タニモク」ラボの概要とエントリー方法はこちらからどうぞ。次回のmeetupもお楽しみに!

「タニモク」についてもっと知りたいと感じた方は、公式ホームページもご覧ください。
定期的に専任のファシリテーターが実施する「タニモク」を開催しているため、興味をもった方はぜひ体験してみてくださいね。