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【ユーザーインタビュー】第2回 海外駐在員・粟島亨さん『潜在能力を発見できるのが「タニモク」です』

「タニモク」は3~4人1組で目標をたてあうことで、自分の活かし方をみつけるワークショップです。
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こんにちは!「タニモク」編集部です。
2022年12月から、「タニモク」を体験した方の「タニモク」との出会いや活用方法などをご紹介する【ユーザーインタビュー】をスタートしました。第1回では、「タニモク」プロジェクトオーナーでありながら、自分自身も継続的に取り組み、より効果的に「タニモク」を活用している三石原士に話を伺いました。

第2回は、「タニモク」アンバサダーの粟島亨さんにご登場いただきます。実際に「タニモク」を体験したことによって感じたことや、意識や行動の変化についてお話いただいたことをご紹介します。

お話いただく方

粟島亨さん
総合商社に勤務
アメリカ合衆国カリフォルニア州のシリコンバレーに、2021年8月より駐在
「タニモク」アンバサダーとしても活躍中

主催者と参加者、どちらの立場からも「タニモク」を経験。2022年2月には、自身がファシリテーターを務め、3名の海外駐在員が参加した「タニモク」の活用事例をnoteにてご紹介しました


「タニモク」実施前のお話

ー「タニモク」アンバサダーとしてもご活躍の粟島さんですが、今回はユーザーとしてのお話を聞かせてください。「タニモク」は他人に目標をたててもらうワークショップですが、粟島さんにとって「目標」とはどのようなものですか?

粟島さん:私はもともと目標を強く意識するタイプではありませんでした。明確な目標をたて、達成するためには何をすればよいのか考え、小さなタスクを実行し積み上げていくことが得意ではないんですね。

大まかな方向を決め、進む過程で細かい軌道修正をしながら、目の前のことに取り組んでいました。もちろん、仕事をする上ではプロジェクトやチームで目標を設定して進めていました。

ー「タニモク」との出会いを教えてください。

粟島さん:「タニモク」プロジェクトオーナーの三石さんとは、共通の知人を通した知り合いだったんです。「タニモク」プロジェクトが始まる前から、月に1回くらいの頻度で三石さんが主催するさまざまなワークショップに参加していました。

「タニモク」との出会いは、2017年1月に三石さんからワークショップの1つとして紹介されたんです。他人がグループになってお互いの目標をたてあう、と聞いて面白そうだなと思ったことを覚えています。


「タニモク」の活用方法

ー2017年に初めて「タニモク」に参加した後は、どのように「タニモク」をおこなっているのでしょうか。

粟島さん:三石さんが主催した「タニモク」や、ほかの「タニモク」アンバサダーの方が主催した「タニモク」に参加しました。その時、同じグループになった方や、ワークショップ終了後のコミュニケーションで意気投合した方々と、日を改めて「タニモク」をやることが多かったですね。

「タニモク」をする際はグループチャットなどでつながりをつくり、1回だけのワークショップで関係性を終了させないようにしました。グループチャットで、「タニモク」後の自分の行動や、メンバーそれぞれの近況、他のメンバーにおすすめしたい情報など随時共有、半年後に2回目の「タニモク」を実施し、そのまま飲み会で交流を深めたこともありました。

ー粟島さんがユーザーとして「タニモク」に参加した回数はどのくらいですか?

粟島さん:延べ20回前後になるかと思います。コロナ禍前は、頻繁に「タニモク」をやっていましたね。

ー「タニモク」アンバサダーでもある粟島さんならではの視点で、工夫していることを教えてください。

粟島さん:「タニモク」自体がシンプルでしっかり考えられているワークショップなので、アレンジせずに活用しています。ただ、最近は全体の開催時間を短くすることが多いです。

「タニモク」を知った当初は、会社が終わってからマニュアル通りの時間にオフラインで集まって開催していましたが、それだと帰宅時間がかなり遅くなってしまうんですね。そこで、試しに1人あたり30分のところを20分にしてみたところ、時間が限られている分余計なことを考えずに集中できたんです。一緒に参加した方の満足度も高かったので、それからは時間を短縮したバージョンでおこなっています。

また参加者の中に「タニモク」経験者がいる時は、経験者に最初の主人公(=目標をたててもらう人)をやってもらうと、未経験の方にとってお手本のようになり、2人目以降のターンもスムーズに進行できるんです。

ー粟島さんは、どのような思いで「タニモク」を活用されているのでしょうか。

粟島さん:ワークショップとしておこなうだけでなく、人と人をつなげるツールとしても活用しています。例えば、私と友人がそれぞれの友人を連れてきて会う場合、まずは「タニモク」をおこない、その後に食事をしたりお酒を飲んだりという流れにするんです。

そうすると、最初に「タニモク」を通してお互い自己開示をしているので、初対面の相手と打ち解けるのがすごくスムーズなんですね。その場がとても盛り上がるので、一度会って終わりではなく、その後の関係性の持続にもつながっていると思います。

ーファーストコンタクトで「タニモク」をしてから関係性を構築することで、より深まりそうですね。

粟島さん:また活気あふれる「タニモク」になるように、「私が○○さんだったら~」という場面では真面目で堅苦しいものではなく、かなり大胆な内容を伝えるよう心がけています。言われた主人公は「え!?そこまでやってもいいですか?」とびっくりするんですが、それをきっかけに場の熱気が上がるんですね。一緒に参加する人が新しい視点を持つことにつながればいいなと思ってやっています。

ー「タニモク」を体験したことがない方もお誘いすることが多いようですが、これまでに参加を躊躇する方はいらっしゃいましたか?

粟島さん:そうですね。ほとんどの方は「面白そう!」と言って積極的に参加してくれますが、一部には「自分の目標は自分で決めたい。他人に目標をたててほしくない」という方もいます。

そんな時は、「タニモク」のコアメッセージ『みつけてもらおう、自分の活かし方。』をお伝えするんです。『「タニモク」は目標設定というよりも、その人の潜在能力の棚卸しや発見につながるよ』と説明すると、興味を持って参加してくれます。

コアメッセージはまさに「タニモク」の本質を突いていると思っていて、経験すればするほど、自分では気付かなかったことに気付かせてくれます。ぜひ「タニモク」を通して新しい自分を発見してほしいですね。

ー粟島さんには、以前にも「タニモク」の活用事例について伺いました(【活用事例】新天地で新たな自分を発見『海外駐在員×「タニモク」』in シリコンバレー)。その時お話いただいた海外駐在員のみなさんとは、振り返り会などをおこなっているのでしょうか?

粟島さん:フルメンバーではありませんが、取材後に振り返り会をおこないました。参加者のひとりが自分の会社でも「タニモク」をやって、大変好評だったそうです。こうして「タニモク」のつながりがどんどん広がっていくと嬉しいですね。


「タニモク」を実施して感じたこと

ー「タニモク」を経験して、自分の中で変化したことがあれば教えてください。

粟島さん:私は技術職として長年働いてきたのですが、ある時の「タニモク」で、「ずっと技術職だからこそ、アートに触れるようにする。まずは美術館に行ってみる」という目標を提案されたんです。それまでアート系には興味がなかったのですが、これをきっかけに美術館に出かけるようになったんです。さらには、出張先でも美術館へ行くようになりました。美術館巡りをした後は、当時のメンバーがいるグループチャットで報告しています。

決して無理強いされたわけではないのですが、「タニモク」には心地よい強制力があるように感じています。「タニモク」で盛り上がると、提案されたことを実行したくなり、実行すると報告したくなるんです。この「報告する」を可能にするためにも、グループチャットをつくることをおすすめします。

ー「タニモク」の実施回数は20回前後とお聞きしました。回数を重ねてみてわかったことはありますか?

粟島さん:「タニモク」をおこなう度、毎回自分の新たな一面を発見するのですが、その一方で周りの方からみた自分の共通面があることも感じています。異なるメンバーの方と「タニモク」をやっても、必ずと言っていいほど「若い人を巻き込んでください」「周りの人を引っ張っていってください」と言われるんですね。自分では意識していなかったのですが、毎回のように言われると、自分はそういう役割が求められているんだなと改めて認識できました。

また、同じメンバーでも、時間が経つとそれぞれの状況が変化しているため、たてる目標も変わってくるんです。ある時、ほぼ同じメンバーで2週間後に「タニモク」をしたら、結果がまったく異なったんですね。そういった観点からも、同じメンバーによる定期的な「タニモク」も面白いなと感じています。

「タニモク」をやっていて素晴らしいと思うことのひとつに、実は主人公以外の人がとても学べているという点が挙げられます。主人公に問いかけ聞き出すことに注力していると、同時に自分自身も振り返っていて、その時に内なる声が響いていると感じています。

そして、みんなでワークすることによってそれまで自分では言語化できなかったことが言語化される瞬間があるんです。これも「タニモク」ならではの利点だと思います。

ー経験者ならではの「タニモク」の良さを教えていただきありがとうございます。今後も多くの方の体験談を届けていきたいと考えていますが、粟島さんはどのような方の「タニモク」体験談に興味がありますか?

粟島さん:ほかの「タニモク」アンバサダーの体験談を聞いてみたいですね。アンバサダーは「タニモク」創成期から関わっている方がほとんどですが、みなさんそれぞれ捉え方が異なっていると思うので、ぜひ聞いてみたいです。

あと、noteにはたくさんの活用事例が掲載されていますが、企業の人事部門や研修で体験した方の話にも興味があります。私は勤務先で「タニモク」をすることがなく個人的な活用がほとんどなので、自分とは違う視点での取り組みが面白そうですね。楽しみにしています。


まとめ

ユーザーインタビュー第2回目は、「タニモク」アンバサダーとしてもご活躍の粟島亨さんの体験をまとめました。「タニモク」を体験したことによって、今まで足を運ぶことがなかった美術館に出掛けるようになったという行動変容、コアメッセージが表す「タニモク」の真髄に絡めたメッセージなど、編集部としても大変興味深く、改めて「タニモク」の良さを認識できました。

ファシリテーターとしてはもちろん、ユーザーとしても「タニモク」を活用されている様子は、参加者とグループチャットをつくる、人と人をつなげるツールとしても活用するなど読者の方の参考になることも多いのではないでしょうか。noteでは、今後もさまざまな方の「タニモク」ストーリーをご紹介する予定です。みなさんの参考になれば嬉しいです。

「タニモク」の台本や映写資料は、公式ホームページよりすべて無料でダウンロードできます。
友人同士や組織で「タニモク」を実施したいという方は、マニュアルをチェックしてみてください。
実際に「タニモク」を体験した後は、「#タニモク」をつけて感想を発信していただけたら嬉しいです。みなさんの投稿も楽しみにしています!

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