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【活用事例】新天地で新たな自分を発見『海外駐在員×「タニモク」』in シリコンバレー

「タニモク」は3~4人1組で目標をたてあうことで、自分の活かし方をみつけるワークショップです。
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こんにちは!「タニモク」編集部です。

noteでは「タニモク」を主催された方々にインタビューを行い、活用方法などをご紹介しています。会社や学校などさまざまな場所で行われている「タニモク」ですが、開催場所は日本だけに留まりません。今回は、アメリカ合衆国カリフォルニア州に位置するシリコンバレーで実施した「タニモク」の事例をご紹介します。ファシリテーターと参加者の方にお話を伺いしました。

【お話いただいた方】
・粟島さん:総合商社に勤務。駐在歴6カ月。「タニモク」アンバサダー。ファシリテーター
・萩原さん:新聞社に勤務。駐在歴6カ月。
・山下さん:素材メーカに勤務。駐在歴3年。
・ウィリアムさん:自動車部品メーカに勤務。駐在歴6カ月。

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実施時期と参加者

◆実施時期:2021年12月22日
◆実施頻度:1回
◆参加人数:5名(見学者2名)
◆実施形式:アメリカ合衆国シリコンバレーにあるTFTハウスにて。オフライン開催



実施のきっかけ

―みなさんもともとのお知り合いではないそうですが、お知り合いになった経緯について教えてください。

粟島さん:私は2021年8月にアメリカに赴任しました。参加者全員シリコンバレーに駐在している会社員で、参加者4人中ひとりは私と同じ会社ですが、他の3人の方は別会社で働いています。赴任後、楽天の運営する企業ネットワークRakuNestに参加し、そこで別会社のみなさんと知り合いました。そのコミュニティで、私が自己紹介で「タニモク」を紹介したところ、萩原さんがまっさきにやりたいとおっしゃってくださったんです。

ーバーチャルコミュニティへの参加が「タニモク」開催のきっかけになったんですね!

粟島さん:そうなんです。私は「タニモク」のアンバサダーでもあるので、シリコンバレーでも「タニモク」の輪が広がればいいな、と思っていました。とてもいいタイミングできっかけ作りができましたね。そこからは話がトントンと進み、参加者のひとりの所属する会社のインキュベーション施設TFTハウスで開催することが決まりました。そのハウスは住宅街にある一軒家で、庭とプール付きで、食事もできるんです。せっかくだから、みなさんでご飯を食べながらやりましょう!となり、「タニモク」を実施することになりました。

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参加する前の「タニモク」の印象

ー萩原さん、山下さん、ウィリアムさんは、「タニモク」をご存知しなかったと伺っています。参加する前、「タニモク」についてどのような印象を持ちましたか?

山下さん:目標って自分で考えるのが普通だけれど、それを人にたててもらったらどうなるんだろうという興味が湧きました。みなさんシリコンバレーに駐在しているという共通点がある中、バックグラウンドの異なる人と話したら、どんな展開になるんだろうと思いました。

ウィリアムさん:自分の頭の中で、人の目標を短時間でたてるというのは、一体どんな感じなんだろう!?って思いました。

萩原さん:私も粟島さんと同じで、2021年8月にシリコンバレーに赴任しました。その際に自分で決めた目標はありましたが、それでいいのか自問自答しているところだったんです。シリコンバレーで働く先輩と「タニモク」をすることで、自分のたてた目標がこれでいいのか確認できるかもという期待が持てました。


実施前に感じていた課題

ー「タニモク」を行う前に、みなさん自分の中でここをこうしたい、という思いはありましたか?

萩原さん:こちらに来てまだ日が浅く、うちの会社からは自分ひとりしかシリコンバレーに来ていません。もちろん日本のメンバーと話をする機会はあるんですが、時差があるので日中は何かあっても自分で解決していくしかない状況です。どうしても日々、悶々としていることもあり、その辺りをクリアにしたいなと考えていました。

山下さん:私の場合、シリコンバレーに会社のメンバーはいますが、同じ業務に携わっている人はいないんです。自分でテーマを持って、ひとりで解決するという感じです。萩原さんと似た状況ですね。

ウィリアムさん:会場のTFTハウスは、自分の会社が運営しています。このTFTハウスを使っていろいろな方とネットワークを作ることをチームの目標のひとつにしていました。そのプロモーションの場を探しているところだったので、「タニモク」の会場に提供できて嬉しかったですね。



実施内容

ー当日、まずはどのように進めていったのか教えてください。

粟島さん:まず導入として10分ほど、私の方からお話しました。今回テーマは決めないので、みなさんリラックスして自己開示しましょう!とお話ししました。1ターン25分で進めていきました。

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ー初めて参加する方だと、始めの「今の状況を絵に起こすこと」が難しいと感じる方もいますが、みなさんはいかがでしたか?

粟島さん:絵については、絵で状況を表すのがいいけれど文字でも良いですよ、と最初にお伝えしました。大事なのは今の自分の状況をしっかりプレゼンすることなので、絵が難しければ箇条書きでもいいので、とにかく書き出してもらいました。

萩原さん:私は、ほとんど文字ベースでしたね。とにかく今の自分を書き出すことを意識しました。

山下さん:私も1/3から半分は絵で、あとは文字でした。

ウィリアムさん:絵で書こうとしたけれど、ほとんど文字になりましたね。突然絵で全部描いてって言われるとやっぱり戸惑いますが、粟島さんが文字でもOKと言ってくださったので、助かりました。

ー粟島さんが一言添えてくれたことで、初めてでも状況をアウトプットしやすかったんですね。

粟島さん:みなさん戸惑ったとおっしゃいながら、みなさんバーっと短時間で書いていましたよ。

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実施してみて印象的だったポイント

ー「タニモク」の中で特に印象に残っているのはどんなことですか?

萩原さん:いい意味で無責任なところがいいなと思いましたね、粟島さんが繰り返し言っていた「私が○○さんだったら」はパワーワードですね。この一言によって、相手の立場で考えることができました。みなさんからは自分の発想では思いつかないことを言ってもらえて、すごく良かったです。

山下さん:まさに眼から鱗でした。自分ではどうしてもコンサバティブで現実的なことでしか考えられていなかったことに対して、自分とは全然違う角度から意見をいただくことができました。新鮮な驚きでしたね。実際にやってみようと思えた部分もありました。

ウィリアムさん:「タニモク」は多角的に物事を見ることができると感じました。時間が限られている分エキサイティングで、直感的で、率直な意見が出たのではないかと思います。みなさんからいただいた目標の中で自分で考えた事がある点は確証になり、考えもつかなかった事は自分を突破する上での重要なヒントを得られました。利害関係がないというのがぽろっと出てしまうポイントだったかもしれませんね。みなさん駐在員で環境が似ている点も良かったです。

粟島さん:ファシリテーターとして、みなさんが思いのほか盛り上がってくれたのが私も嬉しかったですね。全員クリエイティブな取り組みをされている方なのでオープンディスカッションには慣れているとはいえ、最初から笑いが飛び交っていましたよ。

見学していたウィリアムさんの上司の方が『最初のチームビルディングで「タニモク」をやればよかった』とおっしゃったのが印象的です。というのも、ウィリアムさんが、上司にも伝えていなかったことを「タニモク」で言ったんですよ。上司の方もびっくりされていました。私も、チームビルディングなどで使うことの利点を理解でき、勉強になりましたね。


「タニモク」で得られた効果

ー今回の「タニモク」を体験したことで、みなさんの行動に変化はありましたか?

萩原さん:英語力アップのために、ウィリアムさんから「外国人と話しまくる」という目標をたててもらいました。それ以降、意識して自分から英語で発言するようになったなと感じています。あとは、みなさんが目標を書いてくれた3枚の紙を常にノートに挟んで持ち歩いています。そして、時々見返して、「やろう!」と自分を奮い立たせています。

山下さん:シリコンバレーでは、会社のスタートアップ事業に携わっています。どのように仕事を進めるか考えていたのですが、まず「社内でデータをとってニーズを知ることが大事」と言われて、今はデータ収集の準備を進めています。あとは、社内で何かするときに動画にするといいよと言われて、動画制作にも挑戦したいと思っています。

ウィリアムさん:会社と大学が提携するスキームに参加するかずっと躊躇していたのですが、「タニモク」をきっかけに勇気を振り絞って参加することにしました。そして、そのスキームで自分たちの案が選出されて、1月から実際に活動を始めることができました。



開催時に意識したポイント

ー「タニモク」を開催するにあたって、どのようなことを意識をしましたか?

粟島さん:初めて会う方もいらっしゃったので、私自身を含め、固くならずリラックスしてできるように努めました。会場が会議室ではなくTFTハウスのリビングで行ったので、雰囲気も柔らかかったのではないかと思います。TFTハウスの方にステーキを焼いてもらって、「タニモク」終了後にそのままみんなでランチをし、さらに話が盛り上がりました。

山下さん:とてもリラックスでき、自分の言いたいことが言えたという実感があります。

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粟島さん:あとは、意識したこととしては順番でしょうか。ワークの1人目の主人公は、私の同僚である藤井さんにやっていただきました。藤井さんは、「タニモク」プロジェクトリーダーの三石原士さんによる「タニモク」を経験したことがあるんですよ。経験者から始めることで、その後に主人公になる未経験の方々もスムーズに進行できたのではないかと思います。



今後について

ー「タニモク」について、今後考えていること、やってみたいことはありますか?

山下さん:実際に「タニモク」をやってみてやって楽しかったので、周りの人に話をしたんです。そしたら、「やってみたい」と言われました。今度は自分で主催する「タニモク」にもチャレンジしたいです。

ウィリアムさん:私は香港の事務所からこちらに来ているのですが、「タニモク」を香港でも紹介したいですね。そして、自分自身いろいろなチームアクティビティやチームビルディングに携わっているので、そういう場で「タニモク」が活かせるのではないかと思います。

粟島さん:またこのメンバーで、半年後くらいに振り返りの会をしたいですね。

ウィリアムさん:ぜひやりましょう!

山下さん:その時までに、自分の課題を解決できていればいいなと思いますし、みなさんが半年間、どのように行動してどうなったか知りたいですね。

粟島さん:非常に楽しみですね。ぜひよろしくお願いします。そして私自身としては、「タニモク」アンバサダーとして、英語版「タニモク」もやってみたいですね。



「タニモク」編集部より

みなさん、お話ありがとうございました。会社は異なるけれど海外駐在員という同じ立場であるみなさんが、「タニモク」を通して自分をみつめる一助になったことをとても喜ばしく思います。今回のインタビューでもみなさんの意欲的な姿勢を感じることができました。

「タニモク」をやってみたい方や、リラックスした雰囲気での「タニモク」を望んでいる方の参考になると嬉しいです。新しい環境で奮闘している方も、ぜひ「タニモク」を試してみてはいかがでしょうか?きっと新しい発見があるはずです。



「タニモク」の台本や映写資料は、公式ホームページよりすべて無料でダウンロードできます。
友人同士や組織で「タニモク」を実施したいという方は、マニュアルをチェックしてみてください。
実際に「タニモク」を体験した後は、「#タニモク」をつけて感想を発信していただけたら嬉しいです。みなさんの投稿も楽しみにしています!