【ユーザーインタビュー】第4回 コミュニティマネージャー・竹原 三貴さん『「タニモク」は、自分で作っていた壁や枠を取り払ってくれます』
こんにちは!「タニモク」編集部です。
2022年12月からスタートし、今回で4回目を迎える【ユーザーインタビュー】。「タニモク」を体験された方々に「タニモク」との出会いやその方ならではの活用方法などを伺っています。
今回登場していただく竹原三貴さんは、キャリアアドバイザーとして経験を積んだ後、企業向けのカスタマーサクセスに携わりながら、カウンセリングやコーチング領域もパラレルに手掛けています。「タニモク」がご自身のキャリア形成にも大きな影響を与えてくれたと話す竹原さんに、「タニモク」との出会いや、振り返り会、「タニモク」に出会ってからの変化などをお話いただきました。
お話しいただく方
「タニモク」実施前のお話
ー「タニモク」アンバサダーとしてもご活躍の竹原さんですが、今回はユーザーとしてのお話を聞かせてください。まずは、竹原さんと「タニモク」との出会いを教えてください。
竹原さん:私は、2016年に新卒でパーソルキャリア株式会社(旧株式会社インテリジェンス)に入社したのですが、内定者インターンをしていたときに目標設定のワークショップにたまたまお声がけいただき参加したんです。「タニモク」はパーソルキャリア株式会社が提供しているワークショップですが、当時は 「タニモク」の前身がスタートした時期でした。
ー「タニモク」に参加してみて、率直な感想はいかがでしたか?
竹原さん:「大学4年生でまだ社会人としての経験がない私に、こんな贅沢なアドバイスをいただけるなんて!」と感激したことを覚えています。その時の参加メンバーは、私の他には「タニモク」開発者・プロジェクトリーダーの三石さんと、開発に携わっていた方々の3名でした。
私自身のこれから社会人になるにあたっての目標をテーマにワークしたのですが、みなさん「私が竹原さんだったら●●する」と具体的な目標をたててくださいました。まるでコンサルティングを受けているかのようでしたね。
この時に限らないのですが、「タニモク」は普段接することがないような分野や立場の方が自分と同じ目線にたち、とてもフラットにアドバイスをしてくださるんですよね。それが本当に貴重な体験だと感じています。
「タニモク」の活用方法
ー内定者インターンで「タニモク」に出会ったということでしたが、入社してからも「タニモク」をおこなっていたのでしょうか?
竹原さん:入社してから約3年間は、半年に1回くらいのペースで定期的にワークしていました。年末年始など時期によっては2週間に1回ほどの場合もありましたね。さまざまなメンバーと「タニモク」をして、それぞれ目標をたて、振り返りまでおこなっていました。
ー3年目以降は、どのように「タニモク」を活用されていますか?
竹原さん:回数は減りましたが、継続しています。年に1回の「タニモク」フェスに参加するほか、今でも同じメンバーと年に1回くらい集まり、目標の振り返り会をおこなっています。お互いの近況報告や、前にたててもらった目標が達成できた話、あるいは軌道修正している話など、まるで同窓会のように盛り上がります。定期的にメンバーに会えるのがとても楽しく、有意義だと思っています。
このメンバーには、以前「タニモク」noteのユーザーインタビューで登場していた、海外駐在員の粟島亨さんがいらっしゃいます。ほかは、フィンテック企業で活躍している女性の方です。その女性の方はとても尊敬していて、私にとってロールモデルのような存在です。みなさんの年齢も経験もバラバラで、「タニモク」がなかったらきっと出会えなかっただろうという人ばかりなんですね。
大人になるとなかなか新しい出会いって少ないと思うので、こうして巡り会えて関係性を続けられていることがありがたいです。しかも、「タニモク」ってメンバー同士が対等なので、年齢や経験値に差があっても「教えてください」「教えます」という関係にはならず、友達のように仲良くなれると感じています。
ー対等な関係性を保ちながら、継続的に振り返ることは得るものが多そうですよね。そのような仲間がいると目標達成のモチベーションが持続できるのではないでしょうか。編集部には「せっかく目標をたてても、忘れてしまう…」という声が寄せられます。竹原さんは、たてた目標を忘れないためにしていることはありますか?
竹原さん:たてた目標をギフトしあっています。リアル開催なら、メンバーが「私が竹原さんだったら●●する」と書いてくださった紙を頂戴し、オンライン開催ならそれをスクリーンショットしておくんです。もらった後は、その紙やスクリーンショットを印刷したものをデスク周りに貼ったり、手帳に挟んだりして、いつも目に触れられるようにしておくんですね。デジタルのままPCのデスクトップに貼っておくのもいいですよ。忘れない環境を作るんです。
ーとてもいい方法ですね。たてた目標をいつでも意識できれば、忘れることも少なくなりますよね。また、メンバーも身近に感じられそうですね。
竹原さん:せっかく出会えたメンバーとは、「タニモク」一回限りの関係性で終わらせてしまうのは実にもったいないことだと思うんです。ですので、SNSでグループチャットを作って、「タニモク」をした後も連絡を取り合うといいですよ。「タニモク」に参加する際は、その後のコミュニケーションの取り方まで確認しておくことをおすすめします。
「タニモク」を実施して感じたこと
ー参加した「タニモク」の中で、特に印象に残っているエピソードはありますか?
竹原さん:複業を始める際、「タニモク」が背中を押してくれたことですね。「タニモク」があったからこそ、覚悟が決められたんです。パーソルキャリア株式会社でキャリアコンサルタントとして働きつつ、転職を考えていた25歳くらいの時のことです。
転職をした結果、本業がキャリアコンサルタントでなくなったとしても、キャリア支援の仕事には携わりたいなと考えていたんです。やりたいことがたくさん思いついたんですね。でも、自分の中では、二兎追う者は一兎も得ずではないですが、やりたいことは一つに絞ったほうがステキな未来が待っていると思い込んでいて……挑戦してもいいのかどうしたらよいか、自分でもわからなくなってしまっていたんです。
そんな時に参加した「タニモク」で、「私が竹原さんだったら、自分のキャパシティを広げる旅に出る」という目標をいただいたんです。それがとても心に響き、「自分のやりたいことに挑戦し、自分のやりたいことをわがままにやりきる1年にする!そして自分のキャパシティを広げる!」と目標をたてました。
自分の気持ちに正直に、やりたいことに取り組んでいたら、納得のできる転職ができ、パラレルな働き方が叶ったんです。そして、本業に還元できる学びを得た結果、転職先のSchooで2020年度の全社MVPを受賞させていただけたんです。
ー「タニモク」でたてた目標が、竹原さんを大きく前進させてくれたんですね。
竹原さん:本当にありがたい経験です。みなさんに背中を押してもらえたからこそ、複業で多くを学び、本業にも活かせ、大きな成果をあげられたと思っています。「タニモク」は、メンバーが自分以上に自分を信じてくれると感じます。そのお陰で、私自身が自分を信じきれたことも大きなポイントですね。
ー「タニモク」を上手に活用している様子が伝わってきますが、竹原さんは「タニモク」に出会う前はどのように目標設定をしていたのか、お聞かせいただけますか?
竹原さん:もともと内省することはとても好きで、目標は自分ひとりでたてるものという固定概念がありました。ノートと鉛筆を用意し、自分の現状となりたい未来を書き出し、そのギャップを考え、未来を叶えるためにはどうすればよいのか考えていました。ですので、自分では目標を上手にたてられていると思っていました。
ーしっかり内省して目標をたてていくことも大切だと思いますが、「タニモク」との違いはどんなことだと感じますか?
竹原さん:「タニモク」は、ある意味自分を抑えてしまっていた自己評価を取り払ってくれて、解放させてくれるものだと思います。内省して自分ひとりでたてた目標だと、どうしても自分の想像の範囲内でしか設定できなかったり、毎回大差ないものをたててしまったりするんですよね。ワクワクしないし、未来が想像できてしまう感じで……。何かやろうと思っても、自分ではどうせできないだろう、自分の経験では無理だろうって、無意識に自分にバイアスをかけ、自分に忖度し可能性を狭めていたんですよね。
「タニモク」では、メンバーのみなさんが主人公の目標を無邪気に大胆にたててくださるので、その目標を聞くと、「そこまで大きな目標をたてていいんだ!自分に期待していいんだ!」って、自由に目標をたてる素晴らしさを感じられます。「タニモク」を経験する前は、目標設定をする際、自分にとって自分が一番の壁になっていたんだなと思います。
ー「タニモク」で他のメンバーから多くの気づきを得ているとおっしゃる竹原さんですが、逆に竹原さんからの言葉が他の方の新たな一歩に繋がったというエピソードがあれば教えてください。
竹原さん:ある回の「タニモク」で、絵を掲げながら自分についてお話をするワークの導入部分で、自分の現状になんとなく満足しているから新しい目標をたてることにそれほど積極的ではない方がいたんですね。その時、私が「現状が続いた先、例えば1年後に●●さんは幸せを感じていると思いますか?生きていてよかったと思える瞬間は増えそうでしょうか?」と問いかけてみたんです。
そうしたら、私の言葉をきっかけに、その方が日常に対する感覚が鈍くなっていたことにご自身が気づき、「もっとこうしたい」「この部分は実は不満があった」とおっしゃったんです。そこから、最終的にはその方が心から納得できる目標をたてられたんですね。
この時の経験や自分の体験も含め、「タニモク」って、本人が潜在的に望んでいた目標をたてられると思うんです。だからこそ、たてた目標を心から叶えたいと力が湧きますし、叶えるための行動をするようになると実感しています。
ー「タニモク」アンバサダーでもある竹原さんですが、今後どのような方に「タニモク」をおすすめしたいですか?
竹原さん:自分ではきちんと目標設定ができていると思っている方にこそ体験してほしいです。「タニモク」ではそれまで自分で作っていた枠を外せるので、目標の捉え方が変わります。目標をたてるということは、新しい自分に出会うことを少なからず望んでいると思うので、「タニモク」でこれまでにない目標をたて、新しい自分に出会ってほしいですね。
また、「タニモク」はキャリア形成に大きな影響を与えてくれるので、若い時からワークをすることで、その方の未来がより広がると感じています。新卒で社会人1年目は、悩んだり自信を失ったりしやすい時期なので、そんな時こそ利害関係のない人同士でワークすることで、お互いを鼓舞し合える場になるのではないでしょうか。また、最近では大学でもキャリア教育が盛んなので、大学生にもぜひ体験してほしいですね。
ー竹原さんご自身は、今度どのような方と「タニモク」をしてみたいですか?
竹原さん:自分とは全く異なる経験をした方や、異なる分野・世界にいる方と「タニモク」をしてみたいですね。例えば、最初からフリーランスで働いている方や、クリエイティブ系の仕事に携わっている方など、普段なかなか会えない方と「タニモク」をして、自分の可能性をさらに広げられたらと思っています。
まとめ
ユーザーインタビュー第4回では、キャリア支援やカスタマーサクセスに携わり、人とのコミュニケーションを大切にしている竹原三貴さんの体験談をご紹介しました。ご自身がキャリアを広げるために悩んでいた際、「タニモク」での経験が竹原さんの背中を押してくれ、現在のご活躍に繋がっているとのこと。「タニモク」が持つパワーを感じました。
たてた目標を忘れないようにする秘訣や、関係性継続のコツ、竹原さんの質問をきっかけにメンバーが自分で気づいていなかった自分への思いを知ったエピソードなど、読者のみなさんの参考になるのではないでしょうか。
noteでは今後もさまざまな方の「タニモク」ストーリーをご紹介していきます。どうぞお楽しみに!