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2022で学んだこと。2023で挑戦すること。

この記事は【QUMZINEアドベントカレンダー2022 https://qumzine.thefilament.jp/ 】にエントリーしています!

こんにちは。「タニモク」プロジェクトリーダーの三石原士です。
2022年も残り1カ月となりました。そこで今回は、「タニモク」プロジェクトの1年を振り返るとともに、2023年の展望をお伝えしたいと思います。


「タニモク」プロジェクトとは

「タニモク」をご存知でない方もいらっしゃるかもしれませんので、「タニモク」プロジェクトの概要を少しお話しします。

「タニモク」は、3人または4人で目標をたてあうワークショップ。世の中に気軽にキャリアのこと、はたらくこと、人生のことを考える機会が少ないと思っていた三石が、独自に開発したワークショッププログラムです。2017年にリリースしたβ版が好評を得て、2018年から公式HPにて映写データや台本を無償で公開しています。プログラム開発の背景は、リンク先をぜひご覧ください。

「一人あたり30分程度の短い時間で、しかも初対面の人同士で目標を考えあって、いい目標がたてられるの?」と質問をいただくこともあります。初対面の人同士だからこそ効果的な理由もこちらの記事で解説しているので、併せてご覧ください。

2018年のリリース以降は多くのメディアに取り上げていただき、現在は企業や学校、シェアオフィスなどで利用シーンが増え続けています。

私たちは、新たな一歩を踏みだす機会を世の中に増やしていこうとプロジェクトを進めてきました。まずは、2022年に得た学びを振り返ってみます。


「タニモク」を通して知った「参加者の本音」

「タニモク」でお互いの目標をたてあうことで、2022年も、たくさんの方に霧が晴れたかのような体験をしていただきました(※オンラインがメインです)。

その中で、多くの方が「自分の話を真剣に聴いてくれて、目標をたててくれた。贅沢な時間だった」といってくださり、ワーク後も同じグループの方とつながり続ける方がたくさんいらっしゃいます。裏を返すと、そのような機会が日頃の生活の中で乏しくなっているのでは、と推察されます。

ここでひとつ、社会的ネットワークにおける人間関係(=社会的資本、ソーシャルキャピタル)レポートの要点をまとめた記事を紹介します。
端的に言うと、「人のつながり」がキャリアも人生も豊かにする」というもので、「質を伴う人間関係の種類が多いほど、現在、幸せであると感じる割合が高くなる」「突然仕事を辞めることになっても、人間関係が豊かであるほど希望の仕事に就くことができる」、「幸せな人生を送るためにも、"質のよい人間関係の種類"は多い方がよい」としています。(レポート出典元:リクルートワークス研究所 5カ国リレーション調査より)

レポートで注意しているのは、人間関係は一方的に深めることができないということです。「得よう」と思っているだけでは関係性は築けず、人脈も広がらない。小さなことでいいので、まずは「与える」ところから始め、自分が相手のために行動する。相手にとって意味のある関係にできて初めて、人間関係は深まっていくのだそうです。

「タニモク」のよさは、「相手の目標をたてる」という「GIVE」が自然にでき、初対面であっても関係づくりの一歩を踏み出すキッカケをつくりだせること。これが参加者のいう「贅沢な時間」で、参加者のみなさんは新たな出会いがご自身の可能性を拡げることを直接感じられているのではないでしょうか。個人的には、的を射た目標提案よりも、目標をたてあうことによる「つながり」が「タニモク」の価値だと思っています。


2023年、「ひととひとのつながり」が価値を生む新たなツールへ

2022年は、「タニモク」のつながりを生む価値を証明する1年でした。例えば、「タニモク」を提供するパーソルキャリア内では、目標をたてあう「タニモク」と目標を継続支援するコミュニティ「モクサポ」を立ち上げて、社員同士のつながりを作り続けています。

また、「タニモク」と「モクサポ」の活動によって、自分自身の考えに固執せず、多様な考えを受け入れて成果を出す社員が増えたことで、ZENTech社が主催する「心理的安全性アワード2022」では見事シルバーリング賞を受賞。現在は、参加者の希望を踏まえたマッチングロジックも開発するなど、「タニモク」をベースにした「つながり」から価値を生み出す実験も行っています。

さらに、アスリートキャリアの支援など、活用される領域も広げ続けています。(憧れのアスリート/オリンピアンのみなさんに「タニモク」を活用いただき、幸せでした)

ひととひとのつながりをテーマに、2023年に取り組むのは、「キャリア・メンタリング・ネットワーク」をつくることです。私たちは単にひととの出会いを増やすのではなく、そのつながりを基に、新たな価値を生み出す場づくりを探究していきます。

実は自分もキャリアについての「タニモク」を継続的に実施し、1年を振り返って、次の1年の計画をたてています。そのメンバーが目標のサポーターとなり、行動にドライブがかかります。ぜひ、こうした「タニモク」と「キャリア・メンタリング・ネットワーク」にご興味のある方がいらっしゃいましたら、気軽にお声がけいただけたらうれしいです。

では、2022年もあと少し。2023年をよりよい1年にするため、がんばっていきましょう。


「タニモク」についてもっと知りたいと感じた方は、公式ホームページもご覧ください。
定期的に専任のファシリテーターが実施する「タニモク」を開催しているため、興味をもった方はぜひ体験してみてくださいね。