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豊かさの秘訣は人間関係にアリ。"与える心"で良質なつながりを得よう

「タニモク」は3~4人1組で目標をたてあうことで、自分の活かし方をみつけるワークショップです。
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こんにちは!「タニモク」編集部です。

近年、社会的ネットワークにおける人間関係(=社会的資本、ソーシャルキャピタル)が注目されています。人間関係は、仕事や生き方、日頃の行動にどのような影響を与えるのでしょうか。

今回は「よい人間関係を作ることは、キャリアや人生を豊かにすることにつながる」というお話をしたいと思います。

「5カ国リレーション調査」で見えた「人とのつながり」の重要性

変化の多い時代だからこそ、周囲の環境が不安定になればなるほど、支え合える「人とのつながり」にありがたみを感じますよね。

実はこの「人のつながり」がキャリアも人生も豊かにするというレポートがあるんです。今回はこのことについてまとめたリクルートワークス研究所の研究レポートを、要約してご紹介したいと思います。

同社では、日本・アメリカ・フランス・デンマーク・中国の民間企業で働く30代・40代を対象とした「5カ国リレーション調査」を実施。
国別に「交流のある人間関係」を調査した結果、

A 家族パートナー
B 親戚
C 社会人になる前の友達

など、A~Nの14種類の関係のうち、どの国でも「家族・パートナー」「勤務先の同僚」が"2大人間関係"になっていることがわかりました。

同時に、日本はその2つの人間関係に閉じがちで「一緒に学んだ仲間」「趣味やスポーツの仲間」「地域やボランティアの仲間」「社外の仕事関係者」「以前の仕事仲間」が少なく、

日本    4.6種類
アメリカ  6.4種類
フランス  5.8種類
デンマーク 6.4種類
中国    5.5種類

と、交流関係のある人間関係の種類が他国よりも1、2種類少ないことも明らかになりました。

背景には終身雇用(長期雇用)という日本独自の雇用慣行があり、人材の入れ替わりが少なく、長時間労働も常態化しているため、社会に出てからの人間関係の幅が広がらないのだそうです。

ここでポイントになるのは、「質のよい人間関係」をどれだけ持っているのかという点。
「質のよい人間関係」とは、「一緒に過ごすとエネルギーがわく」「キャリアのアドバイスをしてくれる」「新たな挑戦を後押ししてくれる」「困ったら助けてくれる」など、プラスな関係性のことです。
この調査では、どの国においても「質を伴う人間関係の種類が多いほど、現在、幸せであると感じる割合が高くなる」「突然仕事を辞めることになっても、人間関係が豊かであるほど希望の仕事に就くことができる」こともわかっています。
つまり、幸せな人生を送るためにも、「質のよい人間関係の種類」は多い方がよいとしているのです。

しかし、同調査では日本人は人間関係の種類が乏しいだけでなく質の伴わない人間関係の保有率が他国より高い傾向にあるとし、「一度人間関係ができると、意味を考え直すことなく、自然と関係を続けているのだろう」という分析がされています。

(参照:リクルートワークス研究所「『人とのつながり』が未来のキャリアを拓く」
(参照:リクルートワークス研究所「【データ集】5カ国リレーション調査」



大切なのは、「数」よりも「質」

人間関係は、多ければ多いほどよいのでしょうか。前述のレポートでは「やみくもに知人を増やすのではなく、質の伴わない人間関係を、質を伴う人間関係に育てていくこと」「改善の見込みのない人間関係からは離れ、サードプレイスを見つけて人間関係を広げていくこと」が大切だと述べています。

ここで注意したいのは、人間関係は一方的に深めることができないということです。
「得よう」と思っているだけでは関係性は築けず、人脈も広がりません。
小さなことでいいので、まずは「与える」ところから始め、自分が相手のために行動する。相手にとって意味のある関係にできて初めて、人間関係は深まっていくのだそうです。

別のお話になりますが、以前、某大企業の元副社長が「キャリアでもっとも大事なことは何ですか?」という質問に対し、こう答えたそう。

「仲間がいることだよ。困ったときに『しょうがねぇなぁ』と言って、手弁当1つで助けてくれる人がどれだけいるのかによって人生が決まるんだ」

日頃から相手にどう貢献できるのか、どう役立てるのかを考えて行動することで次第に関係性が深まっていき、いざという時に助けてくれる大切な存在になるのではないでしょうか。



「タニモク」を、人間関係を広げるきっかけに

とは言え、前述の通り、日本には人間関係を広げるための機会が少ないという現状があります。そこで、「タニモク」の出番です。

「タニモク」は、利害関係のない3~4人が1つのグループとなり、お互いの目標をたてあうワークショップです。友人や同僚と行うことはもちろん、オンラインイベントを利用して、全く知らない、自分とは異なるバックグラウンドを持つ方と関わりを持つことも可能です。

あなたが相手の話を真剣に聴き、考えや経験を踏まえて目標を考えることで、相手もまた、あなたの話を真剣に聴き、受け入れ、目標を考えてくれます。そして、たてた目標やそのための行動を後押しし、サポートしてくれる仲間にもなってくれます。
お互いの伸びしろを引き出しあうことが、よい関係につながっているのです。

「タニモク」がよいつながり・よい関係性をつくる機会に、そして、あなたの明日がちょっとよくなるきっかけになれたら嬉しいです。


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