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【御礼とハイライト】「タニモク」ラボ 第17回meetup「50代のキャリアを再発見!福祉業界での『タニモク』」

こんにちは!「タニモク」事務局です。“社員のキャリアオーナーシップの向上”をテーマに、キャリア対話の機会づくりとプログラム開発を行う共同研究の場としてスタートした「タニモク」ラボ。「Giver精神をもってGiveし合おう」「ラボ内の秘密を守る」「行動しよう(みんなでラボろう)」を守って、タニモクを活用する企業や団体の交流の場になっています。今回は2024年10月29日(火)に開催された第17回「meetup」イベントの様子をレポートします!今回は社会福祉法人二葉保育園の竹村さんをお招きして「50代のキャリアを再発見!福祉業界での『タニモク』」について話しました!

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「タニモク」は3~4人1組で目標をたてあうことで、自分の活かし方をみつけるワークショップです。
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当日(10/29)のハイライト

ラボ会員同士の交流とナレッジ交換を目的とした「meetup」イベント。会員のみなさんが参加しやすいよう「イベント時は出入り自由」「聴くだけOK」で開催しています。

第17回は、「50代のキャリアを再発見!福祉業界での『タニモク』」がテーマ。今回のハイライトは2点!

  • 50代職員のキャリア形成支援

  • 職場内コミュニケーションの深化

これらのポイントを押さえると、ミドル・シニアのキャリア形成と職場のコミュニケーションに参考になります。早速、詳しく見ていきましょう!

今回お話しいただいた方

社会福祉法人二葉保育園法人本部
人財・組織開発ファシリテーター竹村雅裕

以下の記事は、今回お話いただいた竹村さんがお話した内容で構成しています。

今回の「タニモク」の概要

導入法人:社会福祉法人二葉保育園
参加人数:主任・管理職を除く50代正規職員、約20人(東京都内6事業所)参加対象者:50代の正規職員
グループ構成:3人1組
時間:全体で2時間(「タニモク」のみで1.5時間)
 └保育園を運営しているので、こどもたちのお昼寝時間を利用して、参加しやすいようにした
 └各グループワークは1.5時間
 └各セッションの時間は20分(通常より10分減らす)
開催方法:オフラインとオンラインを併用

「タニモク」参加者募集時の反応と課題

今回の「タニモク」を開催する目的は、50代の職員に対話機会とねぎらいあう場を提供し、これからのキャリア目標を考える場を作ろうと考えたからです。各事業所に「タニモク」開催の案内を出すと、「これは何をやるんですか?」といった問い合わせが寄せられました。

▲実際の告知分(抜粋)

告知文面がシンプルだったのでワークの内容が伝わらなかったことは後に反省しましたが、丁寧に「タニモク」のコンセプトやワークショップで行うことを説明すると、内容に興味を持ち、参加しますね!と言ってくれた職員が多くいました。

また、参加者はさまざまな不安を抱えていました。特に、50代の職員は職務経験が豊富でも、今後のキャリアプランが明確でないという課題があったからです。「今さら目標といわれても…」と感じている参加者も少なくありませんでした。実際、当日も「これから何をさせられるんだろう」と不安そうな顔で部屋に入室する方もいらっしゃいました。

50代「タニモク」は「変化適応力」の説明から

まずは参加者同士の緊張を解きほぐすための軽いアイスブレイクからスタートしました。私から、「タニモク」の概要と目的について説明しました。また、50代のキャリア形成に対するヒントを得てもらうために「タニモクfor Career」の対談記事パーソル総研の資料をもとに「変化適応力」について話しました。

50代の職員は、これまでの長い職務経験と実績を持ちながらも、キャリアの停滞を感じやすい時期に差し掛かっています。また、福祉業界だけではありませんが、若手や中堅職員に対する研修やキャリア支援が充実している一方で、50代以上の職員にはそのような機会が少ないのが現状です。これらの問題で職員が孤立感を抱き、モチベーションの低下にもつながっていくこともあると話すと、とても共感している様子でした。また、それには「タニモク」のような対話機会が解決につながることがある、と伝えると関心を示していました。

早速、なるべく事業所の違う3人のグループに分かれ、自己紹介を行い、それぞれが抱えるキャリアの課題や目標について、自分の絵をもとに話し始めました。初めは戸惑いが見られましたが、私も丁寧に、かつ楽しい雰囲気でファシリテートをしながら、次第にリラックスした雰囲気になっていきました。参加者同士が互いに耳を傾け、具体的な目標や行動の提案をしていると共感の声が飛び交う中、新しい目標や視点が見つけていきました。

50代「タニモク」の最中の様子

ワークショップの最中には、印象的な場面がいくつか見られました。例えば、参加者Aが自己紹介の際に現状の課題を話し始めると、参加者BとCが真剣に耳を傾け、具体的な目標や行動のアイデアを提供する場面がありました。Aは、自身のキャリアの行き詰まりや将来への不安を語り、どう進めば良いのか悩んでいることを正直に打ち明けました。

これに対して、BとCはが自身の経験や知識を基に具体的な目標と行動を伝えました。例えば、「同じような状況を乗り越えた時には、こういうアプローチが役立った」「この方法で新しい目標を見つけられた」といった具体例を挙げて助言しました。これにより、話し手は新たな視点や解決策を得ることができました。

イベント後の感想とまとめ

「タニモク」の終了後、参加者からのフィードバックが行われました。多くの参加者が「他人に目標を立ててもらうことで、新しい視点が得られた」「これからのキャリアについて深く考えるきっかけになった」といった感想を述べていました。

また、この過程を通じて聞き手も新しい視点を得ることができました。具体的には、他のメンバーのキャリアの課題や悩みに対して自分の考えを伝えることで、自分自身のキャリアについても改めて考えるきっかけとなったのです。

今回寄せられた感想

「他人の悩みを聞くうちに、自分のキャリアでも同じような問題があることに気づいた」
「他の人の視点や経験を知ることで、自分の状況にも応用できるアイデアが浮かんだ」
「今回のワークショップを通じて、自分のキャリアについて深く考えることができた。今後のキャリアプランが明確になった」
「普段接することのない他事業所の職員と意見交換ができ、新たな視点が得られた」
「これまで以上に職場内でのコミュニケーションが深まった」
「次回は職場のメンバーと一緒に参加したい」

今回のワークショップを通じて、キャリアについて考えるだけでなく、参加者同士の交流も深まり、新たな人脈ができたことも大きな収穫です。まとめとして、「タニモク」が提供するキャリアオーナーシップの向上が、多くの人にとって有益であると感じるとともに、グランドジェネレーション世代がイキイキと働いていることが組織全体の心理的安全性にも寄与するのではないか感じました。

まとめ

今回は、社会福祉法人二葉保育園で開催された第17回「meetup」イベントの様子をレポートしました。「タニモク」がどのようにキャリアオーナーシップの向上に役立つのか、具体的な事例を通じてご紹介しました。

皆さんも「タニモク」を体験して、新しい視点と目標を見つけてみませんか?

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