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「タニモク」でファシリテーションするときにおさえてほしいこと

「タニモク」は3~4人1組で目標をたてあうことで、自分の活かし方をみつけるワークショップです。
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こんにちは!「タニモク」編集部です。
「タニモク」は利害関係のない人同士3~4人がグループとなって、お互いの目標を考えあうワークショップ。主人公の現状説明、質疑応答、他の人からのプレゼンテーションを経て目標をたてていきます。

「これだけは外せない!タニモクをより効果的にするたった1つのこと」では、「タニモク」に参加するうえで大切なことをご紹介しました。

今回は主催する側の視点から、「タニモク」でファシリテーター(進行役)をするときにおさえておきたいポイントをお話したいと思います。

「タニモク」をスムーズに進行するためのポイントとは?

「タニモク」のワークショップを主催・ファシリテーション(進行)する方としては、スムーズな進行を行うことで参加された方によりよい場を提供したいと考えますよね。

参加者の満足度をあげるために「タニモク」をファシリテーションする側が気をつけることは、「対話がバランスよく行われるようにすること」です。

これまで、noteでは「話すこと」「質問すること」「聞くこと」それぞれの大切さをお話ししてきました。この、3つのバランスに注目し、偏らないように注意することが重要です。

例えば、主人公(目標をたててもらう人)に対して一人のひとが質問を投げ続けたり、矢継ぎ早に質問を投げてしまうと、「話を聞いてくれていない」と主人公が感じたり、その人以外の人の切り口を得にくくなってしまう可能性があります。
反対に、真剣に聞きすぎると間があいてシーンとなってしまい、主人公が「自分に興味がないのかな」と錯覚してしまうことも。

「タニモク」の満足度がもっとも高いのは、主人公の話をみんなが真剣に聞き、一人ひとりが主人公に興味をもって質問をし、主人公がさまざまな切り口を得られたとき。だからこそ、みんなが均等に質問し、均等に話すということが大切なのです。



均等な対話を促すファシリテーションの例

とは言え、ワークショップが始まってみないと実際にどのような状況になるかはわからないですし、均等な対話を促すのってなかなか難しいですよね。

ここで私たちが実際に行っているファシリテーションの例をご紹介します。

1. 全体的な説明が終わった後に、「普段自分の方がよく喋っちゃうなと思う方、どのくらいらっしゃいますか?」と聞いて手を挙げてもらいます。

2. 「次に、普段聞く方にまわる方が多いなーという方、どのくらいいらっしゃいますか?」と聞いて手を挙げてもらいます。

3. 自己認知が違っているケースもあるので「自己認知が正しいといいですねー」とジョークを挟むと場が和みます。

4. 「普段喋りすぎてしまうという人は、今日はぜひとも聞くことに意識を強めに持ってみてください」とお伝えします。

5. 「普段聞く側が多いなーという人は、今日は喋ることや質問を積極的にすることを意識してくみてださい」とお伝えします。

この、「いつもの自分とは反対のことを意識してください」と伝えるだけで、普段喋りすぎだなという方は抑え気味になり、聞く側が多い方は積極的に質問をするようになるので、均等な対話のバランスが整ってくるんです。

簡単なことですが、これを事前に差し込むだけで参加者の意識付けになり、対話のバランスが非常によくなります。「目標をたてあう場面でバランスが心配だな」というときには、ご自身のファシリテーションに取り入れてみてください。

また、それぞれのチームの様子(オンラインであればブレイクアウトルームなど)を覗いて、「この人ちょっと喋りすぎだな」「この人なかなか質問ができていないな」と感じることがあれば、ワークが終わった後に「まずはじっくり、主人公の話に耳を傾けてください」「みんながバランスよく質問するように意識してみてください」「素朴な疑問が大事な切り口になることもあるので、気になったことは遠慮せず質問してみてください」「アドバイスではなく、私が○○さんだったら…という枕言葉をつけて提案してください」などと、その人を意識しながら伝えるのも手です。

少しの工夫で、「タニモク」をよりよい場にしていただけると嬉しいです。