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これだけは外せない!「タニモク」をより効果的にするたった1つのこと

「タニモク」は3~4人1組で目標をたてあうことで、自分の活かし方をみつけるワークショップです。
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こんにちは!「タニモク」編集部です。

他人と目標をたてあうことで、自分の活かし方が見えてくる「タニモク」のワークショップ。これまでさまざまな方にご利用いただく中で、「効果的にするためには何が大切ですか」
「気をつけなければならないことはなんですか」とお問い合わせいただく機会があります。

今回は、さまざまなグループの様子を見てきた編集部だからこそ語れる、【これだけは外せない「タニモク」を効果的にするコツ】をご紹介します。

「タニモク」の満足度を上げるたった1つのポイントとは?

・目標や具体的な行動がクリアになった
・選択肢がたくさんあることに気付けた
・目標を後押ししてもらえて嬉しかった
・自分の強み・弱みが見えた

多くの方に「タニモク」をご活用いただく中でこのような感想をいただき、大変嬉しく思っています!ありがたいことに、「自分の伸びしろや活かし方を見つける手段として、『タニモク』をより効果的に行うポイントが知りたい」というコメントもよくいただきますので、今回はその声にお答えしていきたいと思います。

さて。「タニモクを効果的にするポイントはなんでしょう?」と参加された方やファシリテーターの方にお聞きしてみると、

「年代別にいろいろな人がいたほうがいいんじゃないか」
「男女バラバラでやったほうがいいかもしれない」
「職業を限定せず、バックグラウンドも異なった人が多い方がいろんな観点があるんじゃないか」

などのコメントがあがります。

確かに、いろいろな観点があるので、これらが満足度につながる部分もあります。
しかし、最もタニモクの満足度に関係があるのは、これらのことでも、「いい目標をたててもらったこと」でもなく、「相手が真剣に自分の話を聴いてくれたこと」なのです!

参加者がお互いの話を真剣に聴くということがとても大切で、最も参加者の満足度に影響があるということがわかっています。


話を真剣に聴くことで信頼関係が生まれる

「タニモク」には自分の話をするターンがあるので、実はお互いがお互いの話により真剣に耳を傾ける仕組みがすでにできています。

この、「主人公(目標をたてる相手)の話をしっかり聴く」→「内容に興味を持ち、質問を投げ、その答えを聴く」→「内容を否定せず、すべて承認する」→「目標をたてて提案する・シェアする」というプロセスの中で、聴くという姿勢・関係性で生まれる信頼感がタニモクの最も大切なポイントです。

ファシリテーターとしての立場だったら、「相手の話に耳を傾けてくださいね」とか「ふだん自分が話をする方が多いなぁ、と思う方は、今日は聴くことを意識してみてください」などと、聴く姿勢をファシリテーションで強調して聴く場を作ることで、タニモクの効果・参加者の満足度が高まります。



参加者の気持ちが落ちるケース

ここで、相手の話を真剣に聴くこと・気をつけることに目を向けるために、参加者の気持ちが落ちてしまうケースについても紹介しますね。
それは、「分析されること」「ティーチングされる(教えられる)こと」です。

例えば、「○○さんの悩みは分析すると~~が課題で~~の傾向があるから、~~すればいいよ」と言われたり、「学術的には~~~だから、~~した方がいい」と言われたら、どうでしょう。うまく受け止められなかったり、「私の話を聴いてくれていない」と感じたりするのではないでしょうか。

すべての参加者が、教えてもらうことやアドバイスを求めていません。モヤモヤはしているものの、選択肢が必ずしもない訳ではないので、話すことで現状や気持ちが整理され、選択肢が見えたり多くなったりすればよいのです。

「タニモク」は、お互いの答えを引き出す対等な関係のワークショップ。答えを教えたり強要したりすると、少なからず上下関係が生まれてしまいます。

なので、私たちは主人公に目標をプレゼンテーションしてもらうときも、「私が○○さんだったら…」という枕詞をつけてもらっています。「私が○○さんだったら、~~って考えるかなぁ」「私が○○さんだったら、~~~って行動してみるなぁ」と話をすると、価値観の押し付けにならず、主人公の伸びしろを広げる手助けになるのです。

繰り返しになりますが、「タニモク」をより効果的に行うためには「相手の話を真剣に聴くこと」。そのためにも「聴く」を大切にする場づくりをファシリテーションすることが大切です。
このたった1つのことを意識して、「タニモク」をよりよい場にしていただけると嬉しいです。

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