【御礼とハイライト】「タニモク」ラボ 第12回meetup「ワークショップのファシリテーション講座」
こんにちは! 「タニモク」事務局です。
“社員のキャリアオーナーシップの向上”をテーマに、キャリア対話の機会づくりとプログラム開発を行う共同研究の場としてスタートした「タニモク」ラボ。「Giver精神をもってGiveし合おう」「ラボ内の秘密を守る」「行動しよう(みんなでラボろう)」を守って、タニモクを活用する企業の交流の場になっています。
今回は2024年4月19日(金)に開催された第12回「meetup」イベントの様子をレポートします。
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当日(4/19)のハイライト
ラボ会員同士の交流とナレッジ交換を目的とした「meetup」イベント。会員のみなさんが参加しやすいよう「イベント時は出入り自由」「聴くだけOK」で開催しています。
第12回のハイライトは2点!
1:そもそもワークショップとは?
2:ファシリテーターの役割とは?
毎月の「タニモク」体験会だけなく、多い時では月10回以上もファシリテーターをしているラボ長の三石が、ワークショップにおけるファシリテーションの基本を解説しました。
1:そもそもワークショップとは
ワークショップとは「主体的に参加したメンバーが協力体験を通じて創造と学習を生み出す場(※)」と定義されています。「研修とワークショップって何が違うの?」という質問もよくありますが、研修は「学習目的が明確であり、段階を経て学ぶ場」。つまり、学ぶものが前提にあるのが「研修」、何かを生み出すことで新しい学びを得るのが「ワークショップ」といえます。
※「ワークショップ・デザイン 知をつむぐ対話の場づくり」 著者:堀 公俊、加藤 彰
ワークショップの中のファシリテーターとは?
上記を踏まえていうと、ファシリテーターの役割が見えてきます。それは「創造と学習を生み出すことができる環境を提供できるよう、参加者の舵取りをすること」です。ではどうやったら「上手な」ファシリテーションができるのでしょうか?大きな3つの役割を見て基本をチェックしてみましょう!
2:ファシリテーターで大事な3つの役割
大きく3つ大事なポイントがるので順番に見ていきましょう。
① 場を整える
まずはワークショップの場を整えます。そのために必要なこと2点を見ていきましょう。
1)今日の目的とゴールのすり合わせ
まず1点目は、「目的」と「ゴール」を参加者と確認することが大事です。すごく当たり前のことを言っているように思いますが、みなさんにもこんな経験ありませんか?
「イベント参加したが、思っていたのと内容が違った」
「話は面白かったんだけど、自分の期待していたものではなかった」
これは、ファシリテーターと参加者の「目的」「ゴール」に食い違いに原因があることも。目的やゴールが食い違うと、結果「ワークショップ後の満足度」は低下します。そして満足度の低下は「今後の意欲」や「行動変容」と大きな相関関係があり、ワークショップの効果がうすれてしまうこともあります。つまり、目的とゴールを端折らずに説明することで、期待値を調整することが効果のあるファシリテーションの第一歩です。
2)話しやすい雰囲気づくり
そしてもう1点が「雰囲気づくり」。自分が話していいんだという安心感がないと、ワークショップが円滑に進みません。アイスブレイクなどを活用して安心感を醸成し、話しやすい・意見を言いやすい雰囲気をファシリテーターが作りましょう。
② 進行する
進行する、と聞くと「時間管理」と思われる方もいるかもしれません。しかし、ファシリテーターが進行するうえで重要視するのは、進行時の参加者の「集中力」です。
【参加者の集中力を高める進行】
集中力を高めてワークショップに夢中になってもらうことで、しっかりと効果をあげることができます。では、集中力を高めるために必要なこと2点を見ていきましょう。
1)時間調整
1点目は時間調整。これは、時間管理のように参加者に時間を守ってもらうことが目的ではなく、参加者に集中した時間を保ってもらうために行うものです。例えば、制限時間が「短い=難易度が上がる」し、「長い=難易度は下がる」ため、集中力を高めるために時間をどれくらいで設定するか、は、ワークショップの精度を左右します。
例えば、下記を見てください。
実は、①のほうが集中力を高める結果につながります。つまり、参加者をダラダラさせず、集中力高く進められる時間を見極めるのがファシリテーションのコツです。
2)声掛け
もう一つ大事なのが、集中力を高めるためには、参加者への声掛け。「あと●分でワークは終了です!」など残り時間を伝えるだけでなく、「タニモク」のように最初に絵を描くワークショップであれば「今まで絵を描けない人は誰もいませんでしたよ~」と参加者の誰もができる、やってみようという気にさせることも大事です。
③ ポイントを押さえる
これは、このワークを成立させるポイントを参加者にしっかり理解してもらう、ということです。例えば、タニモクであれば参加者には「私が●●さんだったら~」という枕詞を使ってもらいます。これは自分では実行できない一方的なアドバイスになってはワークショップが成立しないためです。ファシリテーターをする場合は「この会を成立させるポイント」をあらかじめ設定していると思いますので、参加者に説明する時間を入れておきましょう。
もっとファシリテーションがうまくなるコツとは?
上記で紹介したのは「あくまで『基本』。学びは『実践』の中にあります」と三石は言います。では、具体的にどうしたらファシリテーションは上達するのか、という質問が参加者から上がりました。その回答は「各セッションの達成状態を見る」「ワークショップ終了後<即>振り返る」という、振り返りが大事とのこと! どう振り返るかは下記の方法を参考にしてみてください。
各セッションの達成状態を見る
「タニモク」では各セッションの達成状態が進行表に書いてあります。
これを参考に、今のファシリテーションで狙い通りにちゃんとワークショップが進んでいるかな?を確認しながら進めてみてください。もし狙い通りにいかない場合、声掛けや時間配分など、別の方法を考えてみてください。
振り返りには「KPT法」を使う!
ワークショップ後の即振り返りには、KPT法を使うと効果的です。KPT法とは下記の頭文字を取っています。
それぞれの項目に当てはまることをすぐに書き出しておきます。その際注意したいのが、「議論をしないこと」。議論を始めてしまうと時間がかかりますし、セッション後で落ちついた議論ができないことのほうが多いです。ササっと短時間で論点だけまとめておいて、議論はあとからにすると効率的ですよ!
まとめ
今回はファシリテーションのコツをまとめたスライドを参加者の方にお土産を持ち帰っていただくことができました。参加者の方々からは以下のような報告や感想をいただきました。
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