【活用事例】同期間の絆で前向きな姿勢に『内定者×「タニモク」』
こんにちは!「タニモク」編集部です。
noteでは「タニモク」を実施された方々にインタビューを行い、活用シーンやワークショップの効果などをご紹介しています。
今回は、株式会社株式会社I-neの人事担当の三浦さんに、内定者向けの活用方法や工夫したポイントについてお話しいただきました。
実施企業と参加者
実施目的
三浦さん:2018年に内定者研修で初めて「タニモク」を実施するまで、内定者向けのイベントや課題を何も設けていなかったんです。内定式も、内定者研修も、内定者向けの課題もゼロの状態でした。
そこで、「内定者にベストな状態で入社してもらいたい」「そのために内定者研修を行おう」と考えて研修日を押さえたのですが、実は元々考えていた研修内容に納得しきれないまま前日を迎えていたんです。
そんな時に、偶然「タニモク」を知ったんです。内容に感動して、さっそく翌日に控えた研修の内容を変更しました。公式ホームページにPowerPointのスライド資料や台本が用意されていたので、すぐに準備することができてありがたかったです。
内定者研修の実施前に感じていた課題
三浦さん:内定者研修を何も実施していなかったこともあり、「タニモク」のワークショップを実施する前は大きく2つの課題がありました。
1つめは、内定者にモチベーション高く自走してほしいと思っていましたが、強制ではなく自発的に学ぶ仕組みを作るのが難しかったことです。一方で、卒業するまでの学生生活を充実させて楽しんでほしいという想いもあったので、研修や課題の扱いをどうしたらよいか悩んでいました。
2つめは、入社日まで内定者同士の絆を深める機会がないことです。全員が4月1日に初めて顔を合わせるので、同期の絆を育む時間が入社後にとられることがもったいないと感じていました。とは言え、短時間で絆を生むワークを考えるのも難しいというのが当時の現状でしたね。
「タニモク」の"お互いの目標を考えあう"という仕組みを利用すれば、目標をもとに自発的な行動を促せるだけでなく、内定者同士の関係構築にもつながるのではないかと考えました。
実施内容
公式「タニモク」の台本・映写データはこちらから
三浦さん:基本的な進め方は公式の台本通りです。少し工夫をして、事前に課題を提示し、それをもとに自己紹介をしてもらいました。内定者研修ということもあり、テーマはあえて「入社までの目標」にしています。
ーグループ分けはどのように行いましたか?
三浦さん:グループ分けはせず、全て1グループで実施しています。ただ、1回目の反省点として、1グループ6名では人数が多すぎて気持ちが緩んでしまうと感じました。2回目、3回目は人数が少なかったのでその点は大丈夫だったのですが、今後4人以上で開催する際は人数の調整をしたいと思っています。
「タニモク」で得られた効果
三浦さん:先ほどの2つの課題点についての効果をお話しします。まず、自走する仕組みについてですが、「タニモク」で「入社までの目標」をたてたこともあり、入社前の期間は、会社から出された課題ではなく、自発的に自分の課題を考えて取り組んでいましたね。
また、以前は私から内定者にフィードバックをすることが多かったので、どうしても教える側・教えられる側の立ち位置に分かれてしまったり、内定者が落ち込んでしまった時にフォローしきれなかったりすることが悩みだったんです。
それが、自主的なインプット・アウトプットを行い、内定者同士で自然とフィードバックをしあう姿に変化したことが印象的でした。研修の最初に「タニモク」で質疑応答や考えた目標のプレゼンなどを行うことで、お互いにフィードバックをするという習慣が根付いたお陰だと思っています。
ー内定者同士の関係構築についてはいかがですか?
三浦さん:「タニモク」を通じてある程度の相互理解ができたので、入社日にお互いのことを知っている状態になっており、関係構築までの時間がそこまで必要なかったのというのが大きな効果かと思います。中には、入社前から仕事を飛び越えた深いコミュニケーションをとっていた人たちもいます。内定者同士の絆がゆるぎがたいものになっているというのは、私としても嬉しいですね。
ありがたいことに、「タニモク」を行った内定者で内定を辞退した人はいないんです。
定性にはなってしまいますが、4月1日に前向きな状態で入社してもらえたと感じています。
開催時に意識したポイント
三浦さん:短時間でお互いの経験や個性、強み・弱みなどを幅広く理解するために、自己紹介は2つの事前課題をもとに行ってもらいました。初対面の人同士がそれぞれのバックグラウンドを知ることで、そこからのワークがぐっと入りやすくなったと思います。
また、少しでも自己開示がしやすくなるように、「相手の話を否定しない」「アクティブリスニングをしよう」というようなルールを作って展開をするなどの工夫をしました。
ー対象が「内定者」ということを意識して工夫された点はありますか?
三浦さん:テーマを「入社までの目標」にし、『「タニモク」報告用チャット』をつくって自由に報告したりコミュニケーションをとったりできるようにしました。アウトプット先があったことで、先ほどお話しした自発的な行動や相互間のフィードバックが促されたのかな、と思っています。
参加者の声
三浦さん:中には「自分の課題をどこまで報告するかの振り分けが難しかったです」というコメントもありましたが、否定的な意見はなく、多くの人が前向きな感想を書いてくれたのが嬉しかったですね。実際、課題への取り組み姿勢や関係性の構築にも効果が出ているので、やってよかったと思っています。
担当者コメント
三浦さん:効果が大きいので、今後も内定者研修で実施していきたいです。ただ、弊社は通年採用を行っていて内定が出る時期がバラバラなんです。10月の内定者研修以降に採用されたメンバーは「タニモク」を実施できていないので、実施時期やフォロー内容を検討する必要があると思っています。
「タニモク」は初対面で行うことの効果が大きいと感じています。弊社では中途採用者も毎月5、6名入社しているので、中途採用者向けの研修の1つとして活用してみるのもおもしろそうです。若手だけでなく、キャリア研修などでさまざまな社員に実施してみたいですね。
「タニモク」編集部より
三浦さん、お話しいただきありがとうございました。自分のことを知っていてくれている・受け入れてくれる仲間ができることで「この先もがんばっていこう」とする姿勢、同期間の絆が強まる様子が、三浦さんのお話やアンケートの声から感じられました。
事前課題をもとに自己紹介を行い短時間で相互理解を深めるという工夫は、新入社員への研修を考えている方や、リモートワークで社員間のコミュニケーション時間がなかなかとれないという企業の方にも参考になるのではないでしょうか。
noteでは、今後も「タニモク」体験記事や活用事例などをご紹介していきます。
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