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目標をたてただけで終わらないために。仲間との「振り返り」のすすめ

「タニモク」は3~4人1組で目標をたてあうことで、自分の活かし方をみつけるワークショップです。
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こんにちは!「タニモク」編集部です。日頃は「タニモク」のワークショップをご活用いただきありがとうございます。

さて、実際に「タニモク」を体験された方は、メモを残して後で確認できるようにしたり、メンバー同士で進捗を確認したりと、目標や行動を「振り返る機会」を設けていますか?

今回は、振り返りのやり方や、他者を交えて定期的に振り返ることの大切さをお話ししたいと思います。「効果的な振り返りのやり方が知りたい」「目標をたてたけどなかなか行動に結びつかない」「目標や行動を継続できるようにしたい」とお考えの方の参考になると嬉しいです。

「楽しかった」で終わらせてしまうのはもったいない

ありがたいことに、「タニモク」のワークショップに参加された方から「楽しかった」との感想をいただくことが多いです。
そこから、目標をたててそれに向けた行動を継続している方、変化が生まれている方には、共通の特徴があります。それは、振り返る機会をしっかりと設けていること。

「タニモク」のワークショップでは、目標をたてるだけでなく、行動にうつすために、「いますぐやること」「1週間後からやること」「半年後までに準備して行動すること」をまとめていただいています。
それらを、「メモとして残しているか」「メモをもとにきちんと振り返っているか」が、行動を習慣化させる鍵になるのです。

「振り返りの大切さ」や「個人の振り返り」はこれまでのnoteでもお話ししていますので、今回は、「仲間と行う具体的な振り返りの方法」をご紹介します。
2つのパターンがありますので、ご自身の状況や目的に応じて選択してみてください。



気軽に行える「ショートバージョン」の振り返り会

「ショートバージョン」の振り返り会は、1週間に1度など、社内で「タニモク」を行った人や友人などと気軽に行うものです。

時間は、3人1組で1時間程度。1人20分程のワークになります。具体的なやり方を見ていきましょう。

【ショートバージョンのやり方】
1. 主人公(発表者)が「タニモク」でたてた目標や行動をシェアする

 行動できたこと、学んだこと、おもしろかったこと、嬉しかったことなどをシェアします。

2.メンバーから質問を受ける

 主人公の話を受けて、行動して変化したこと、学んだこと、ワクワクしたことなどを他のメンバーが質問します。

3. メンバーからフィードバックを受ける

 主人公がメンバーから「自分だったらこんな行動をするかな」「こんなことしてみるかな」と一言フィードバックをもらいます。

4. 主人公が感想を述べる
 主人公が感想やこの後行動すること、工夫することなどをシェアします。

短時間で行えるので、ランチなどのちょっとした時間を見つけてやってみてはいかがでしょうか。



じっくり行える「1年間バージョン」の振り返り会

次にご紹介するのは、しっかりと時間を確保し、1年間で起きたことをシェアしあう「1年間バージョン」です。

時間は、1人あたり1時間。4人なら4時間は確保し、途中で休憩時間をはさむことを考えると、5時間連続したスケジュールをおさえるのが望ましいです。

【1年間バージョンのやり方】
0. (事前準備)情報の整理
 過去1年間の自分を紹介しやすいように、振り返りシートを作成しておきます。

1. 主人公(発表者)が1年間の流れを語る
 振り返りシートやメモを見せながら、1年の出来事を時系列に沿って説明します。何が起きて、どう判断し、次にどうしたかを物語として語っていきます。

2.メンバーから質問を受ける
 他のメンバーは、何が起きたのか、どう思ってそうしたのかなど、物語を深掘る質問を行います。その際、アドバイスや批判、指摘はしません。

3. 発表者がメンバーに質問する
 主人公が、自分としての総括や悩み、アドバイスが欲しい点などを他のメンバーに問いかけます。他のメンバーは、それに対するアドバイスやコメントをしていきます。

4. 発表者がまとめをする
 発表者がそこまでの振り返りの感想を話します。

5. メンバーからコメントをもらう
 発表者のまとめを受けて、メンバーが感想やコメント、アドバイスなどを自由に話します。

1年間バージョンのポイントは、事前に1年間の出来事を振り返りシートにまとめて、それをもとにメンバーから質問をしてもらうことです。

振り返りシート

シートには、時系列で大きなイベントや注力したこと、キーとなる人物などを記入しておきます。振り返りシートは独自に作成しても構いませんが、こちらからダウンロードもできますので、ご活用ください。
https://mirai.doda.jp/uploads/review_sample_year2015.pptx



定期的に「振り返り」をすることの効果

定期的な振り返りには、次のような効果があります。

・他人に話すことで自分の理解が深まる
・他人の質問や意見が新たな視点・選択肢になる
・行動に変化をもたらすことができる
・目標を妨げる特定のパターンが見つかる
・適度な行動の負荷がわかる
・できたことを認めることで行動を続けられる
・目標を共有する仲間ができる

振り返りを行うと、「このあたりはうまくいったな」「ここはうまくいかなかったな」「自分はこういうところにモチベーション感じるな」など、自分のことがよりわかったり、やる気引き出すポイントが明確になったりします。

とは言え、自分1人での振り返りは、つい後回しになってしまいがちですし、モチベーションを継続しづらいといった部分もありますよね。
「タニモク」に参加された方にはよくおわかりいただけると思うのですが、1人でやるよりも複数人で考える方が、気付きや学び、モチベーションがあがる源泉に気付きやすいという効果があるんです。

ですので、「目標をたてる」だけでなく、「振り返る」ことも複数人でやってみていただければと思います。自分の行動を多面的に見ることができたり視野や選択肢が広がったりするだけでなく、他のメンバーの学びもシェアされることで、自分自身の学びが一層深まります。仲間の存在自体が継続のモチベーションにもなりますよ。

また、振り返り会を継続すると、その人の人生観ややろうと思っていたことが全てシェアされ、積み重なったうえで話をするので、一歩踏み込んだ質問がされるなど、内容の深い振り返り会を行うことができます。

「タニモク」のアンバサダーを務めていらっしゃる日比谷尚武さんが、1年間バージョンの振り返り会について丁寧にまとめてくださっていますので、そちらの記事もご覧ください。

日比谷尚武さん:仲間とやる「1年の振り返り」のススメ



振り返りをより効果的にする質問例

さて、振り返りをするときには、投げかける質問の内容が話を深めるきっかけになります。以下のような質問も参考にしてみてくださいね。

・もう少し詳しく教えてもらえますか?
・どんな人が関係していたんですか?
・そのとき、どんなことを考えましたか?
・どのような流れで行動したのか教えてもらえますか?
・次にどんなことが起きたんですか?それを受けて次に何をしたんですか?
・特にがんばったのはどのあたりですか?
・嬉しかったこと、好きになったことは何ですか?
・もう一度やってみたいことはありますか?
・この時に工夫したことは何ですか?
・この期間を通してわかったことやできるようになったことはありますか?
・他の人の考え方に、なるほどと思うことはありましたか?
・他の人の考えや方法で、真似したいと思ったことはありますか?
・今年学んだ中で、1番大切だと思うことは何ですか?

他にも、発表者の話の中で気になることがあれば、遠慮せず積極的に質問しましょう。



仲間といっしょに明日への一歩を踏み出そう

振り返り会は、特定のメンバーで行っていただいてもよいですし、違うメンバーと改めて行っていただいてもよいです。
1年バージョンの振り返り会をされている方の中には「他人の人生を共有し、他人の学び・ノウハウを仕入れるのに一番役に立つので、異なるメンバーで4・5回行っている」という方もいらっしゃいます。

また、振り返りの内容は、メモにきちんと残しておいてください。自分の状況を言語化することで改めて内容を落とし込めますし、迷ったときに改めて戻る場所ができるんです。迷ったときに「そうだ、自分はこういうことをやりたかったんだ」と原点に立ち返ることができると、だんだんと迷わなくなっていきますよ。

多くの学びがあり、人生を共感してもらえる仲間ができる「振り返り会」。1度やってみていただけると嬉しいです。


「タニモク」についてもっと知りたいと感じた方は、公式ホームページもご覧ください。
定期的に専任のファシリテーターが実施する「タニモク」を開催しているため、興味をもった方はぜひ体験してみてくださいね。

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