【御礼とハイライト】「タニモク」ラボ 第14回meetupタニモクアンバサダーライトニングトーク:他人に目標を「立ててあげる」ワークショップって?
こんにちは! 「タニモク」事務局です。“社員のキャリアオーナーシップの向上”をテーマに、キャリア対話の機会づくりとプログラム開発を行う共同研究の場としてスタートした「タニモク」ラボ。「Giver精神をもってGiveし合おう」「ラボ内の秘密を守る」「行動しよう(みんなでラボろう)」を守って、タニモクを活用する企業の交流の場になっています。
今回は2024年6月26日(水)に開催された第14回「meetup」イベントの様子をレポート。「タニモク」アンバサダーの近長由紀子さんにライトニングトーク(※)で「他人に目標を立ててもらう「立ててあげる」ワークショップ」についてお話いただきました。
(※ライトニングトークとは、短時間で行われるプレゼンテーション形式で、限られた時間内に重要な情報を効果的に伝えるスピーチです。)
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近長由紀子さんプロフィール
1級国家資格キャリアコンサルタント/サイボウズ株式会社&鎌倉女子大学所属
住友商事でシステム開発や導入研修、グロービスで広報宣伝、スクール運営、受講生カウンセリング、新拠点の立ち上げ等を担当。その後キッザニアの立ち上げに参画し、階層別研修の構築、キャリアパスの制度化、初の新卒採用、学生インターンシップの導入などを実現。その後複数の企業の人材育成や組織アセスメントの開発等に関わった後、現在は、サイボウズでチームワーク支援とキャリア支援を担いながら、鎌倉女子大学で授業を行うパラレルワーカー。NPO法人若者就職支援協会で高校にキャリア教育の出張授業も提供している。
「タニモク」でのキャリア支援~他人に目標を「立ててあげる」ワークショップ~
「タニモク」の基本形は3人ないし4人が1組となって「他人と目標をたててもらう」。でも近長さんのワークショップでは「立ててあげる」となっています。具体的にどんなものだったのかお話をききました。
今まで近長さんは何度も「タニモク」を行っていますが、
「3人組だと、2人から助言があるけど、視点が物足りない」
「4人組だと、3人から助言がたくさんもらえるが、時間がかかる」
という思いがありました。
近長さん(以下、敬称略)
「そこで『ハーフ(4人中2人だけの目標を作る)』にできないか。と考えました。しかし、4人中2人にしてしまうと目標を立てられない人がでてきてしまう…。そこで「他人に目標をたてて上げる仕事の人」、キャリアコンサルタントにお願いしようと考えました。
私自身、1級キャリアコンサルタントの資格を持ち、『キャリアック』というキャリアコンサルタントやキャリア開発に興味がある人達のコミュニティにも所属しています。400人くらいの方が登録しています。
そこで、この方たちにお願いしたらいいのでは…と開始したのが次のワークショップです」
近長「①目標をたててもらう&あげる人が参加者の半分、②目標をたててあげるだけの人が参加者の半分で組めば、半分の時間で済むと考えました。
そして、②を『キャリアック』から先に募集し、それと同数になるように①を募集。そして、ワークショップは次のようなプログラムで行いました。」
<チームの組み方>
目標をたててもらう人(図内の黄・紫)は1回目と2回目で役割を交代しますが、目標をたててあげる人(緑)はセッションの2回ともに目標を立ててあげる役割以外は行いません。
<事前準備>
主人公となる2人の「①目標をたててもらう&あげる人」は、イラストを準備。
<ワークショップのプログラム>
近長「ここでのポイントは17分の質問タイム。主人公のプレゼンは3分で抑え、とにかくまわりから質問してもらえるようにしました。なぜなら、この「問い」こそが、気づきを与えてくれることが多いからです」
参加者の感想
近長「今回特徴的だったのは、通常の『タニモク』と同じように前向きに目標をたてられたという方だけでなく、②のたててあげる人であるキャリアコンサルタント視点の気づきがあったこと。『目標を考えることでキャリアコンサルタントとしてのスキルアップにつながる』といったトレーニングとしての要素を感じました」
まとめ
近長さんまとめ
近長「一般のビジネスパーソンにもコーチングスキルや1on1のスキルは非常に重要です。だからそこ、コーチングや1on1研修のあとの実際に人の話を聞く、問うという実践トレーニングに活用できると思いました」
「タニモク」開発者 三石まとめ
場合によっては3人目になると集中力が続かなくなったり、4人目になると疲れてきたりすることもあります。人や状況によって異なると思いますが、私の経験では、特に学生や新卒新入社員などでは、2人の目標を立てることが理想的だと感じています。実際に、パーソルキャリアでは、内定者研修の一環として、内定者と先輩社員の組み合わせで行ったことがあります。2人の新人と1人は経験豊富な先輩という組み合わせです。また、中途入社の場合でも応用可能です。中途入社したばかりの社員と、入社してしばらく経った社員で行うことで、オンボーディングの一環として活用できると思います。