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「タニモク」ファシリテーターの役割と場を効果的にするポイント

「タニモク」は3~4人1組で目標をたてあうことで、自分の活かし方をみつけるワークショップです。
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こんにちは!「タニモク」編集部です。
3人ないし4人集まれば、誰もがいつでも、どこでも気軽に開催できる「タニモク」ワークショップ。その場をより学びや気づきのある場にするのが、「タニモク」ファシリテーターです。ファシリテーターを立てずに実施することもできますが、ファシリテーターがいると、その場は何倍にもよくなります。

今回は、「タニモク」ファシリテーターの役割とファシリテーションのポイントについて解説します。


「タニモク」ファシリテーターの役割について

そもそもファシリテーターとは、「ワークショップの進行プロセスを管理し、ゴールまでサポートする人」を指します。
そして、「タニモク」のファシリテーターは、目標をたてあうワークショップにおいて、参加者がよりよい目標をたてて、お互いの知見をシェアし、関係づくりを行う場を整える人となります。

では、参加者がよりよい目標をたてあうために、ファシリテーターはどんな役割を担うとよいのでしょうか。私たちは、主に3つあると考えています。

1.場を整える
2.進行する
3.ポイントを押さえる

一つひとつ解説していきます。


ファシリテーターの役割1:場を整える

役割の1つ目は、「場を整える」ことです。場を整えるとは、今日のワークショップの目的と達成しているゴールを参加者と共有すること。そして、「ここでは、思ったことを素直に話していいんだ」と思ってもらえるよう安心感を醸成することです。

ワークショップの目的とゴールは、誰もがわかっていることだと思うかもしれません。しかし、参加者一人ひとりに目を向けると、ワークショップへの期待感が高いひとと低いひとがあり、最初はバラバラです。
なので、まずは今日の目的とゴールを伝えること。そして、なぜ、そのゴールまでにたどり着くことができるのか、「タニモク」のメソッドの特徴を最初に伝え、期待値を整えることがファシリテーターの大事な役割になります。

なぜ、期待値調整が必要なのか。1つは、期待値のバラつきを揃えることがイベントの満足度につながるからです。例えば、「タニモク」のイベントの際には下記のように映写ページを用意して、期待値を調整しています。

ワークショップで、いちばん参加者の満足度が下がるのは、期待していたことと内容が異なっていたときや、期待していたものが得られないときです。
ですので、必ずこのワークショップの目的とどんなことが得られるのかをスライドも含めてファシリテーターが伝えて、参加者全員の期待値を整えてください

そして、期待値と同様もしくは期待以上の体験が得られものが得られれば、参加者の満足度につながります。もし、過去開催時にアンケートを実施していれば、前回参加者の声などを紹介すると期待値調整に大いに役立てることができるでしょう。

また、「タニモク」の場合は利害関係のないひと同士で行うことが多いため、グループのメンバーは初対面の方が多くなります。簡単なアイスブレイクのワークを入れたり、自己紹介の時間をしっかりとるなど、ファシリテーションによって話しやすい雰囲気をつくることが、「タニモク」を成功に導く大事なポイントになります。


ファシリテーターの役割2:進行する

2つ目のファシリテーターの役割は、時間内にゴールできるようにワークショップを「進行する」ことです。

ポイントは、単に時間通りに進行するのではなく、参加者が「ワークに集中できている状態」にすることにあります。そのためにファシリテーターが理解しておくべきことが、「難易度とスキルの関係」です。
集中してワークに没頭している状態にするためには「適度な難易度」が必要になります。この適度というのがポイントです。難易度が高すぎると参加者があきらめてしまい、逆に難易度がやさしいと飽き始めたり、ワークのしまりがなくなります。

そのため、ファシリテーターは常に適度な緊張感をつくる進行を心掛けてください。

では、どのように難易度を調整するのか。ひとつは、時間のコントロールです。例えば、ワークの時間が8分と決まったものでも、ワークが終わって暇を持て余しているようなひとが多い場合は、少し早めに時間を切り上げるという方法があります。

また、最初から少し難しい時間設定を行い、時間が終わったタイミングで「まだワークを終えていないひとはいますか?時間がほしいひとがいますか?」と問うことで、延長時間をつかって難易度を調整する方法もあります。

こうして、ワークの時間をファシリテーターが調整することで、常に目の前の主人公(=目標をたててもらうひと)の話や目標をたてることに集中する、緊張感のある場をつくることができます。


ファシリテーターの役割3:ポイントを押さえる

3つ目は、「タニモク」の「ポイントを押さえる」です。台本には、「タニモク」が効果を発揮するために押さえなければならないポイントの記載があります。このポイントを押さえておかないと、「タニモク」ではなく「タニモク」"風"なワークショップになってしまうのです。

例えば、主人公に目標をプレゼンテーションしたときに「私が〇〇さんだったら」と枕詞をつけること。1回伝えたとしても、参加者が必ずこのポイントを押さえてワークをするとは限らないため、何度も伝える必要があります。
こうして、絶対に押さえるべきポイントをガイドすることもファシリテーターの大切な役割になります。


まとめ

いかがだったでしょうか。主に3つのファシリテーターの役割を解説しました。「タニモク」はファシリテーターがいなくても、3人ないし4人が集まれば、いつでも、どこでも開催できるワークショップですが、その効果をしっかりと発揮したいのであれば、こうしたファシリテーターの存在が不可欠です。

ぜひ、「タニモク」のファシリテーターをされる機会がありましたら、こちらの記事の内容を押さえつつ、参加者のよりよい経験を引き出してください。


「タニモク」の台本や映写資料は、公式ホームページよりすべて無料でダウンロードできます。
友人同士や組織で「タニモク」を実施したいという方は、マニュアルをチェックしてみてください。
実際に「タニモク」を体験した後は、「#タニモク」をつけて感想を発信していただけたら嬉しいです。みなさんの投稿も楽しみにしています!

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