【活用事例】新年度の目標の切り口を得る『キックオフ×「タニモク」』
こんにちは!「タニモク」編集部です。
noteでは、「タニモク」を主催された方にインタビューをし、実施内容や開催時の工夫などをご紹介しています。
今回ご紹介するのは、「タニモク」を提供するパーソルキャリア内の事業部における、キックオフの事例です。ファシリテーションを務めた「タニモク」プロジェクトオーナーである三石原士に、当日の様子を聞きました。
実施企業と参加者
「タニモク」実施のきっかけ
ー今回、どのような経緯で「タニモク」を実施することになったのでしょうか?
三石:社内での「タニモク」やモクサポの認知度、それぞれの活用機会が増え続けていました。そんな中で、私が所属している経営戦略本部の役員から『4月のキックオフで「タニモク」を活用したいので企画してほしい』と声をかけてもらい、実施することになりました。
実施前に感じていた課題
ー実施する前は、どのようなことに課題を感じていましたか?
三石:キックオフでは、「これまでの振り返り」「今後の部門方針の発表」「表彰」が行われます。ただ、オンラインでのキックオフということもあり、部門の方針や表彰された人の仕事はわかるけれど、一人ひとりの仕事が見えないし、顔を合わせることもないという状況でした。他部門のいい仕事や課題、悩みが見えないまま、事業部の方針だけが共有されているという状況に、組織としての一体感が高まりきれていない感覚を覚えたんです。
また、私たちは全員が1年の仕事の振り返りをし、フォーマットにまとめたうえで「MISSION VALUE Award(パーソルキャリアのミッション、バリューを体現した社員を表彰する制度)」にエントリーすることになっています。せっかく1年間のいい仕事をまとめているのに、それを一人ひとりのメンバーに共有されないのはもったいないと思いました。
各自がまとめている1年のいい仕事をみんなでシェアすれば、他者や他部門のいい仕事がわかる。ならば、少しでも他部門のみんなが思う「自分のいい仕事」をきちんとシェアする機会を作ろう、それを「タニモク」と掛け合わせるといいものができるのでは、と考えてキックオフに織り交ぜました。
実施内容
ー具体的には、どのように実施したのでしょうか?
三石:通常の「タニモク」は2時間を目安に行いますが、今回はキックオフの場に織り交ぜたので、時間を半分にし、1時間で実施しました。
キックオフ自体は3時間だったので、2時間で方針説明や表彰を行った後、1時間で「タニモク」をする、という流れです。
「タニモク」を知らない人もいるので、15分間で効果や進行の意図、やり方をざっくりと説明した後、それぞれが目標をたてあう時間に進みました。
開催時に意識したポイント
ー開催にあたり、意識したことや工夫したことはありますか?
三石:1時間で完結しゴールを達成する必要があったので、事前に宿題をやってきてもらい、即ワークに突入したことです。「MISSION VALUE Award」を意識して、「自分の1年間のいい仕事を1枚の絵に描いてくる」というのを宿題にしました。
ーグループ分けはどのように行いましたか?
三石:他部門や他者の能力や観点、知識を自分や自部門の課題に活かすことを目的としていたので、部門が異なるようにメンバーを振り分けました。
それから、冒頭の「タニモク」に関する説明をコンパクトにしたので、「タニモク」を全く経験したことない人が戸惑うことのないよう、各グループに必ず「タニモク」の経験者を入れました。ワークを引っ張ってくれる存在になるので、重要なポイントだったと思います。
「タニモク」で得られた効果
ー参加者からはどのような声がありましたか?
三石:キックオフの場なので、「タニモク」の満足度や得られたものなどの具体的なアンケートは取りませんでした。
ですが、ワークショップの様子を見ていた役員や部門長が「非常にポジティブな声が交わされていた」と話していたので、ワークショップ自体は納得度の高いものになったのではないかと思います。
また、「タニモク」は2年前の「MISSION VALUE Award」でも表彰されていますし、社内のイントラネットでも情報を流しているので、どのようなワークショップなのかを全く知らないという人がほぼいない状況でした。『これまで「タニモク」に参加したことはなかったけど、今回体験できるのが楽しみ」と、最初から好意的なスタンスで参加している人が非常に多かったという印象です。
ー担当者としては、今回の「タニモク」をどのように感じていますか?
三石:「とてもポジティブだったな」というのが率直な感想です。直前に部門や自グループの方針を受けたうえで目標をたてるので、方針に沿ったポジティブな目標や行動の提案が、積極的にシェアされていました。他部門だからこそ気付くところもあったようですし、全体的な反応もよかったので、狙い通りに進められたのではないかと思います。
担当者コメント
ー今後、タニモクを活用してさらに実施してみたいことはありますか?
三石:今回、たった1時間のワークでも、部門方針を踏まえたうえで新しい行動の切り口やチャレンジを生み出せる、ということがわかりました。短時間でこれだけのポジティブな効果があるので、全社的にキックオフでやるというのも1つの方法かなと考えています。
それが好評であれば、キックオフバージョンをパッケージ化して、他社のキックオフでも使ってもらえるようにできたら嬉しいですね。
「タニモク」編集部より
「タニモク」が、短い時間であってもポジティブな効果を得られるワークショップであることを、改めて認識できた事例でした。企業の方針を受けたうえで、他者の視点を得ながら設定する目的は、企業や部門、個と個を結びつける重要な手段でもあると感じます。
また、新しいことをいきなり始めるのではなく、「タニモク」で関係性を築いてからスタートさせることは、その後の業務やモチベーションに大きな効果があるかもしれません。
ぜひ、キックオフのような場で、「タニモク」をご活用いただけると嬉しいです。