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【インタビュー】充実した働き方を目指して。「タニモク」との出会いと変化(後編)

こんにちは!「タニモク」編集部です。
noteでは「タニモク」を実施された団体や個人の方にインタビューを行い、活用方法や効果、工夫などをご紹介しています。

前編に続き、パーソルキャリア株式会社内の「タニモク」コミュニティ、「モクサポ」に参加されている3名にお話を伺っていきます。

後編では、目標設定後に行動を起こすための工夫や、「タニモク」への想いなどについてお話しいただきました。
【お話しいただいた方】
・木下寛菜さん

入社5年目。企画・専門職(採用企画)。
2020年10月に初参加。「タニモク」をきっかけにキャリアチェンジが実現。

・牧野史子さん
中途入社3年目。キャリアアドバイザー。
2019年冬に初参加。公式「タニモク」でのファシリテーションも行う。

・青木萌実さん
入社2年目。法人営業。
2020年に初参加。自身も学生向けの「タニモク」イベントなどを企画。

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直近の「タニモク」に参加したときの状況

ー前編では、初めて「タニモク」に参加されたときのエピソードを伺いました。直近の「タニモク」には、どのような課題感をもって参加されましたか?

木下さん:「タニモク」には2021年の2月にモクサポを受けて以降関われておらず、そろそろ参加しようかなと思っているところです。日々の業務に追われて、目標を決めたり今の自分を客観的に俯瞰視したりするタイミングがなかなかない、というのが現状なのですが、一息ついて、「異動してからのこの半年間どうだったんだっけ」「ここからの半年間どうしていこうか」というのを改めて可視化したいと思っていまして。

自分の課題って、わかっているようで実は全体像がモヤッとしていたり可視化できていない部分があったりしますが、「タニモク」では自分の状況説明で絵を描く時間やそこにフィードバックをもらえる時間があるので、そこで何かをつかむためにも参加したいですね。

牧野さん:私が直近で参加したのは、2021年の2月か3月です。仕事が3年目に差し掛かってアドバイザー職の中では長い方だと言われるくらいになっていたんですが、部署としては、みんなが長時間ハードに働いていて、休職者や異動者が出ている状況でした。

そこで、「タニモク」に"自分に何ができるか"というようなテーマを持って参加し、「持続可能なCAになる」という目標をたてました。
「持続可能になるためには、この部署の残業を減らすための施策を遂行する力が必要だな」とか、「もっと人に対して影響力を持たないと、ただ文句を言っているだけで残業を減らせる人にはなれないのではないか」と考えて、企画力を高めるために社内のゼミに参加をしたり、部内の色々な施策を自分からプロジェクトとして起こして遂行したりと、試行錯誤する半年間でした。

近々開催される「タニモク」にも参加予定でして、今回の半年を振り返って「次はどういうことをしていこうかな」というのを考える機会にしたいと思っています。

青木さん:直近で参加したのは、2021年の9月に行われた社内の「タニモク」です。そのときは、「燃え尽き症候群」になってしまっているような自分を描きました。入社1年目はすごくアクティブに、能動的にがんばって、それなりに認めてもらえる成果も出てきたんですが、「その先がちょっと見えない」「全力を費やしすぎてやる気が出せない」「自分はもっとがんばれるはずなのに、がんばれなくなってしまっている」というのがモヤモヤとしてあったんです。

その気持ちを社内の方に正直に話をさせてもらって、今も課題感として持ちつつも、「MBA(経営学修士)を取得する」という目標に取り組んでいます。「3年目になったら補助金も出るから、勉強して3年目で取れるようにやっていきな」というアドバイスをいただいて。それに加えて「自分のキャリアが見えなかったり、周りにモデルがいなかったりしたら、そこを自分で探しにいく行動をとってみたら」という提案もいただいたので、今は社内外さまざまな方に話を聞きに行っています。



実際の行動につなげる・行動を継続するための工夫

ー「タニモク」編集部には、「目標をたてても、実際の行動に結びつかない」「継続に至らない」という悩みも寄せられます。行動や継続につなげるために、意識していることはありますか?

牧野さん:社内では、「モクサポ」というグループに参加しています。モクサポは、「タニモク」でたてた目標を支援しあう社内のコミュニティで、目標を宣言しあったり、「3カ月後にもう1回集まりませんか」「元気ですか」とコミュニケーションをとったりしています。

「タニモク」やモクサポで同じグループになった人は、当然名前も覚えますし、短い時間の中で全てをさらけ出し合うので、その瞬間に仲よくなれるんですよね。だから、社内の連絡でCCにその方の名前があると、結構自分の中でドキッとしてお尻に着火することもあるんです。なので、一緒に「タニモク」に参加した方たちや、「タニモク」を関わる方と継続的に接点をとり続けるのがポイントになるかなと思います。


木下さん:牧野さんと同じにはなってしまうんですが、目標を自分1人で覚え続ける・意識し続けるというのは難しいので、やはりモクサポなどのコミュニティを通じて、人と接点をとり続けることが大切だと思います。

それから、同じ部署の人に『「タニモク」に参加してこういう目標をたてました』と自分から宣言して、"言った以上あとには引けない状態"にしてみるのもいいかもしれません。パーソルキャリアでは半期に1度目標設定をするので、社内の目標に「タニモク」でたてた目標を少し加えると、叶えやすくなるかなと思います。

青木さん:基本的にはお2人と同じで、目標設定や日常に落とし込むのが大切かと思っています。反対に、自分が相手の目標を考える立場になったときには、"日常にちょっとプラスすればできるかも"という要素を1つ入れる、というのを意識しています。

例えば、前回「知識欲が強いけれど、どこの分野に向いたらいいかわからない」という方と「タニモク」をしたんですが、そのときは「隣の人が読んでいる本を読んでみる」という提案をしました。あまり高い目標を設定しても、相手が忘れてしまったりちょっと違うなと感じたりする可能性があるので、最初はスモールステップや、"日常にエッセンスを少し足す"という粒度でお渡しするのがいいのかなと個人的には思っています。

ー青木さんと牧野さんは企画や運営にも携わっていらっしゃいますが、その中で、参加された方の変化や印象はどのように受け止めていますか?

青木さん:『「タニモク」ってこんなに気軽に参加していいものだったんだ』というイメージ改善につながっている印象です。参加後、たてた目標をチーム内でシェアしてくれる方も出てきて、目標をたてることに対して心理的ハードルも下がっているし、自己開示が進んでいるなと感じる場面がいくつもあります。

また、先日学生さん向けに就職活動とキャリアをつなげた文脈で「タニモク」を実施したんですが、「就職活動の内定がゴールではなく、その先自分が何をしたいのかを考える機会になった」というような、プラスの声がどんどん届いているのが嬉しいです。

牧野さん:それぞれの立場から見える課題が違うので、「タニモク」に参加した後に、青木さんのように学生さん向けのイベントを企画する方もいれば、女性のキャリア・人事向けなど特定のターゲットに「タニモク」を開催したいという方もいて、意見が活発に出ることがあるんです。

三石さん(「タニモク」のプロジェクトリーダー)や小松さん(モクサポのコミュニティマネージャー)たちが企画してやるだけではなくて、企画・運営の一メンバーとして当事者意識を持てるというのも、私たちが運営側に回った効果があったのかなと思います。



「タニモク」への想いと今後について

ー今後は「タニモク」にどのように関わっていきたい、取り組んでいきたいとお考えですか?

青木さん:私としては、とにかく知名度を上げていくというのが一番かな、と思っています。やはり参加者が少ないと口コミも少ないですし、参加へのハードルも高いままになってしまうので、広めていくというところに関わっていきたいです。学生さんや、もっと上のミドル層など、社内外・世代問わず広めていき、「タニモク」のよさを知っていただける方を増やすことをがんばっていきます。

牧野さん:私は「タニモク」に参加をして人生に大きく影響を受けた"信者"として、「タニモク」を広めていきたいなという気持ちがあります。特に、自分と同じ職種(キャリアアドバイザー)の人たちに広めていきたいです。

対人支援をしている職種なので、人に対して何か影響を与えるとなったときに自分のことがわかっているって、すごく大事だと思うんですよね。アドバイザーという職種は忙しくて仕事の意義も見失われがちなので、その中でも自分の周りの人達が、自分の仕事の意義を見つけてくれたらいいなと思います。

木下さん:私は「タニモク」の運営に直接関わっているわけではないのですが、引き続き、周りの目標に悩んでいる方におすすめをしていきたいと思っています。それから、まだ全く構想はないんですが、パーソルグループ横断のイベント企画をやっているので、そこで「タニモク」を取り上げられないかな、と考えています。パーソルキャリア内だけでなくグループ間のシナジーも生んでいきたいです。



「タニモク」の参加に一歩踏み出せない方に向けて

ー『「タニモク」に興味はあるけれど、申し込みをするには勇気が足りない』という方が社内にいるとしたら、どのようなメッセージを送りたいですか?

牧野さん:「とにかく気軽にいらっしゃい」という言葉をかけるかなと思います。本当に色々なところから人が集まるんですけど、相手がどんな立場の人であれ、「タニモク」の構成上、俯瞰的かつ肯定的で、応援するメッセージをもらえるんです。お互いを応援する場で、みんながやさしく話を聞いてくれるので、特に悩みがない方もぜひ気軽に参加してほしいと思います。

木下さん:私も、気軽さというのは特に伝えたい部分です。部署を越えて・職種を越えて関わりを持てるというのが魅力ですし、同じ社内でやるからこそ心理的安全性が一定確保されていることはすごくメリットだと思います。

それから、過去の自分を思い返して、参加前に何に思い留まっていたかというと、"時間"でした。モクサポでは2週間ごとに2時間、しかも夜の時間を使って実施するので、時間的制約がかかることが足を止める理由になるのではないかと思います。でも、予定をいれてしまえばその時間に合わせて参加するだけですし、得られるものも大きいので、ぜひ思い切って申し込みをしてみてほしいです。

青木さん:社内には色々なワークショップが溢れていて、それに対して「ちょっと辟易している」とか、「何が得られるかよくわからない」という声もあると思うんです。そういう声に対して『「タニモク」にはこういうメリットがあって、こういう自分になれるよ』という話をした上で、「参加することにメリットしかないから、ぜひ気軽に参加して」と伝えたいなと思います。

ー最後に、皆さんにとって"充実している働き方"を一言でお願いします。

牧野さん:「自分のありたい姿に向かっている働き方」だと思います。

木下さん:「明日は業務でこれをしよう、あれをしようとワクワクできていること」です。

青木さん:「仕事終わりに、『ふう』と一息つくことはあっても、『はあ』と溜息をつくことがない働き方」だと思っています。



「タニモク」編集部より

木下さん、牧野さん、青木さん、お話しいただきありがとうございました。
「タニモク」を通じてご自身の目標や行動をブラッシュアップされているだけでなく、社内外の方の応援もされている皆さん。
お話の内容やインタビュー中の表情から、まさに"充実した働き方"を体現されていると感じました。

この記事が、「タニモク」の参加や開催に悩んでいる方、継続する方法に悩んでいる方の参考になれば幸いです。

「タニモク」の台本や映写資料は、公式ホームページよりすべて無料でダウンロードできます。
友人同士や組織で「タニモク」を実施したいという方は、マニュアルをチェックしてみてください。
実際に「タニモク」を体験した後は、「#タニモク」をつけて感想を発信していただけたら嬉しいです。皆さんの投稿も楽しみにしています!