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【イベントレポート】人事限定「タニモクフェス」を開催!~第2部~

「タニモク」は3~4人1組で目標をたてあうことで、自分の活かし方をみつけるワークショップです。
イベント ▶マニュアル ▶目次 ▶活用事例

こんにちは!「タニモク」編集部です。
2021年1月14日、2021年1月14日、『「タニモク」で組織を活性化させる』をテーマに、人事限定「タニモクフェス」をオンラインにて開催しました!
2部構成の1部ではゲストをお招きして、トークセッションと事例紹介を実施。2部ではWeb会議サービス「Zoom」を利用したオンライン開催で「タニモク」を行いました。
さまざまな人事担当者に参加いただいた実際の様子をご紹介します。

「いい目標は人生を変える」

「タニモクフェス」1部に続き、2部では参加者の方々が自身の現況を整理し、2021年の目標の切り口を得ることを目的に、オンラインで「タニモク」を実施しました。

まずはじめに今回のファシリテーターから、「タニモク」の特徴や、体験前に知っておくことでより効果的に進められる考え方について解説がありました。

【他人に考えてもらうというアプローチ】

特定の状況について自分で考えていると、解決方法は毎回同じ手段になりがち。「タニモク」を通して複数の他人に考えて貰うことで、いつもとは違った新しい視点の解決策に辿り着ける。

【冒険的なマインドセットと慎重なマインドセット】

● 冒険的なマインドセットとは
他人に対しては、チャレンジ性のあるユーモアな視点で考えられる。

● 慎重なマインドセットとは
自分自身に対しては慎重になり、リスクが少なくなるような内容を考えがち。

この2つの違いを知って、「タニモク」では冒険的なマインドセットが得られる!

参加者の皆様に「他人に考えてもらうというアプローチ」や、「冒険的なマインドセットと慎重なマインドセット」についてご理解いただけたあとは、ファシリテーターが今回「タニモク」を行う目的を紹介します。

【本日の目的】

● 2021年の目標の切り口を得る人に自分の状況を説明することで、状況が整理できる
● 自分が直面している状況に、他人の能力・観点・知識を活かせる
● 自分の凝り固まっている先入観を壊すことができる

この後は、ブレイクアウトルーム内で3人1組になり「タニモク」を行うメンバー同士で自己紹介タイムを設けました。コミュニケーションをとり、互いのバックグラウンドを知った上で実際のワークへと移っていきます。



3人1組でオンライン「タニモク」実施

ここからの2時間では、3人1組のグループに分かれ、オンラインで「タニモク」を実施しました。まず、ファシリテーターが「タニモク」の流れとTips(行う上でのヒントやコツ)を説明します。

【「タニモク」の流れ】

1.紙とサインペンを用意し、自分の「いまの状況」を絵に描く。
2.グループの中の1人が主人公となり、描いた絵を他のメンバーに見せながら、自分の現状を説明。
3.他のメンバーは、主人公の目標をたてるために知りたいこと、興味があることについて質問する。
4.他のメンバーは、主人公の話を聞いた上で「自分がその人だったら」という視点で目標を提案する。

これの流れを1人あたり約30分で実施し、グループの人数分このセッションを繰り返す。

【Tips(行う上でのヒントやコツ)】

● 質疑応答の時間に重点を置く
主人公が説明する時間は本人が気になっている部分のみを説明し、質疑応答の時間に重点を置く。主人公がメンバーからの質問を多く受けることで、自分自身の考えを整理できる。新たな観点に気づくことがある。

※深堀りできる質問例
・一番モチベートされた仕事は?
・どんなプロとして貢献したいか?
・恐れている失敗って何?
・後ずさりしてしまうこと、懸念している部分は?

● 主人公への目標をプレゼンする際には、必ず「私が◯◯さんだったら」という枕詞をつける
もしこの枕詞をつけずに提案してしまうと、主人公に対する「アドバイス」になってしまう。枕詞をつけることで価値観の押しつけにならず、主人公の選択肢を増やす手助けになる。

意識すると効果的なTipsについての説明が終わると、いよいよ、各グループ毎に「タニモク」が始まりました!


こちらでは、さまざまな人事担当者の皆様に参加いただいた中から、その中の一人である主人公Aさんの様子をご紹介します。

企業の役員を務めながら、キャリアコンサルタントの国家資格も取得されているAさん。出産や介護・パートナーの転勤等を理由に、仕事へのブランクのある女性を雇用し、キャリア再構築の仕組みづくりや組織開発に取り組まれています。

「いまの状況」について描かれた絵を見せながら、Aさんからは以下の説明がありました。

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これまでは、社員それぞれの強みを活かし、互いの弱みを補い合う組織作りができていたように思う。とても心地良い状態。

今は「よい組織作りを行うには、自分まず自身がプロでなくてはならない。『私が目指したいプロフェッショナルの姿』を見つけなくては」という想いがあり、常に追われている感覚がある。夜中まで考えるけれども上手く形にならず、朝起きられないことも。
自分は本当にプロフェッショナルを目指せるのだろうか……と壁を感じている。

Aさんの「いま」について触れた後は、同じグループのBさん・Cさんからあがった質問に答えながら、より現状を深掘っていきます。

Bさん:あなたが思うプロフェッショナルって?
Aさん:1つの道について専門知識がある、その分野に特化して価値を出せる人。

Bさん:現実との違いとは。具体的にどんなことにモヤモヤしている?
Aさん:この人の方がすごいな、私はそこまでいけるのかという不安。

Cさん:理想や目標とする人はいる?
Aさん:オンラインの知り合いではいる。あり方や、人との関わり方が素敵。どんな人も受け入れられる人になりたい。

Cさん:その人はどういう分野のプロ?
Aさん:コーチングの講師を務めながら、組織のコンサルタントとしても活躍されている方。引き出しも多い人。

Bさん:幸せを感じる瞬間は?
Aさん:「自分の強み」に気付けていない人が何かを見つけてはまっていく様子を、少し遠くから見ているのが好き。社員のみんなが成長していく様子が見るのも好き。

Cさん:チームで活動中に幸せを感じるのと、個人仕事で幸せを感じるのは違う?
Aさん:私は自分自身の成長に興味が無かったのかもしれない。もともと周りを見る方が好きだった。個人として、新しい人に出会っていくのは最近楽しいと感じている。実際に、人の輪も広がっている。
チームを見ていたように感じたけれども、みんなの一歩よりも、個人の事を考えるようになってきたのかも…?

メンバーから次々と質問を受けていくうちに、Aさんが自然とご自身の考えを整理できているような様子が伺えます。



主人公の目標を考え、グループ内で発表

現状への質疑応答が終わると、グループ内のメンバーがAさんの目標をたてていきます。
ファシリテーターからは、「思い切った目標の方が新しい切り口を得やすくなるので、『主観に』『無責任に』『大胆に』たててみましょう!」と説明がありました。

同じグループのBさん・Cさんがそれぞれに提案した、2021年のAさんの目標は…こちら!

Bさん:私がAさんだったら「自分らしさを極める」

HAPPYを極める伝道師を目指すのはどうか。
Aさんは人に優しい印象。周りを優先し、自分の気持ちを置き去りにしてしまっていないか気になった。
Aさんには自分自身を見つめてHAPPYになって欲しい!そうしたら今以上に、優しいオーラが増すと思う。「誰かみたいに」ではなく、自分自身を極める。
人の幸せが自分の幸せになると感じた理由は、その人達の話をしている主人公さんが笑顔だったから、そういう事が好きなんだと思った。好きなことに関しては力が出ると思う。Aさんが気づかないうちに、既にプロに向かっているのでは?

「自分らしさを極める」ために行動すること
● 自分自身の棚卸し
● 何者になりたいかを考える

Cさん:私がAさんだったら「目指したいプロフェッショナルな自分をたくさん想像して、目的地を設定する」

Aさんオリジナルの目的地を設定する。「大きな目的地を1つ」でなくても、「小さな目的地をたくさん」見つける方法でもよいと思う。
Aさんは、周りの人を前向きに見ている印象。少しずつ、できることを増やしていく。誰かみたいなプロではなく、自分らしいプロを目指す。

「目指したいプロフェッショナルな自分をたくさん想像して、目的地を設定する」ために行動すること
● ロールモデルにしたい人を沢山見つける
● 少しでもできたら自分を許す
● ちょっとでも許せた自分を繋ぎ合わせる。オリジナルの自分はプロフェッショナル!

お二人とも、Aさんの現状や人柄を汲み取りながらポジティブな目標をたてていました。

さて、「タニモク」はここからが本番。メンバーからのプレゼンを受け、Aさんが自分自身の考えや言葉で目標をまとめます。

ファシリテーターより、目標へ向かって行動に移しやすくするためのTipsとして、
「今すぐはじめること」
「明日からはじめること」
「半年後までに準備して行動すること」
の項目をそれぞれまとめるよう説明がありました。

最終的にAさん自身がたてた2021年の目標は…

【Aさん自身がたてた目標】「オリジナルのプロフェッショナルになる!」

● 今すぐはじめること→周りの人たちのいいところを書き出してみる
● 明日からはじめること→自分にとっての幸せを棚卸しする
● 半年後までに準備して行動すること→みんなのよさを詰め込んだ事業をカタチにする

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「目指したいプロフェッショナルの姿を見つけなくては」という想いを抱えていたAさん。今回の「タニモク」を通してさまざまな価値観に触れ、明日をよくするためのヒントを得ていただけたようです。

最後に、ファシリテーターから「タニモクを行っただけで終わるのはもったいないです。『Aさんの目標が●●なら、Bさんを紹介するよ』といった、人事系ならではの繋がりが生まれることもあります。ぜひお互いの目標をシェアしてみてください!」という話もありました。



参加者の声

今回の「タニモクフェス」2部の参加者からの感想はこちら。

● 自分の考え方を見直すきっかけになった。
● 初対面同士だからこそ先入観が無く、お互い無責任に楽しめると感じた。自分を客観的に見ると、不思議と進むべき方向性が自ずと見えてきた。
● 新鮮な観点からバッサリ切られた感じがして、とても気持ちが良かった。目から鱗がバラバラ落ちる感覚を味わえた。
● 「タニモク」を通して自己理解が深まり、内省化していくイメージが持てた。
● 自分の視野や思考が狭いと再認識した。現況を整理でき、背中を押してもらえたように思う。
● 自分では踏み込めなかったポイントを指摘してもらえて、ポジティブな気持ちになれた。
● キャリアについて前向きに考えるきっかけになった。
● 自分では気付かなかった一面が知れたことが楽しかった。
● 時間が足りない!と言うくらい面白かった。

他には、「手軽で大きな効果が見込めるので、自社でも活用したい」という感想も寄せられました。「タニモク」を通してさまざまな気付きを得られ、とても有意義な時間になったとの声も多く、私たちも嬉しく思います。



大きな成長よりも、日々の小さな変化を見つめて

今回の「タニモクフェス」2部は、人事系業務ならではの悩みや課題に触れられた2時間だったのではないでしょうか。

参加者の様子として、「タニモクフェス」2部が始まった時点では、真面目な表情やかたい面もちの方が多かった印象でした。「タニモク」が始まってからも、1人目の時間では互いに遠慮がちな雰囲気も見られましたが、グループワークを進めていくにつれて表情がほぐれ、かなり打ち解けた雰囲気に変わっていったように感じました。

中には、質問が途切れず時間が足りなくなるまで話を続けるグループもあったようで、私たちとしても非常に嬉しく感じています。そして、終了時には心の中のモヤモヤを整理し、気持ちを後押ししてもらうことができたのか、とてもにこやかな顔をされていたことが印象的でした。

私たちは、目標設定するのに大切なことは「大きな成長よりも、日々の小さな変化」だと考えています。人事系の業務を担当されている方は「目標設定」と聞くと、企業の発展や経営に関わる内容など、大きな目標と捉えられるが多いかと思います。

しかし、もっと身近な部分に目を向け、小さなことから改善や工夫をしていくことで、少しずつ変化を積み重ね、気付いた時には大きな成長へとつながっていくかもしれません。「人生を変えるいい目標をたてる」ためのツールのひとつとして、今後も「タニモク」を活用していただけると嬉しいです。

「タニモクフェス」2部にご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました!
今回「タニモク」を体験されたことで、皆様の明日が少しずつポジティブに変化していくことを、私たちも願っております。

モヤモヤから抜け出すための最初の一歩として、ぜひ「タニモク」をご活用ください。
そして、「タニモク」を活用されたご感想やご意見などを「タニモク」事務局まで教えていただけると嬉しいです。
そして、ぜひこのnoteでも体験した感想などをご紹介させてください。



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