見出し画像

おせっかいが他人の可能性を引き出し、伸ばす。代理行動モデルとは

「タニモク」は3~4人1組で目標をたてあうことで、自分の活かし方をみつけるワークショップです。
イベント ▶マニュアル ▶目次 ▶活用事例

こんにちは!「タニモク」編集部です。
突然ですが、皆さんは「おせっかい」に対してどのようなイメージをもっていますか?不必要に他人のことに立ち入る…というネガティブなイメージをもっている方も少なくないかもしれません。

しかし、他人に対してポジティブに働く「代理行動モデル」というおせっかいがあることをご存知でしょうか?他人が代わりに行動を起こすことで、本人の可能性を引き出すことができるんです。

今回は、「代理行動モデル」が生み出す効能についてお伝えします。

相手の可能性を引き出すおせっかい「代理行動モデル」とは?

「タニモク」とは、「私があなただったらこうする」という自分にはない新しい視点を活かし、他人同士で目標をたてあうワークショップです。「タニモク」を体験された方のなかには、その後目標へ近づくための行動をうまく移していける人と、「そうはいっても、なかなか踏み出す勇気がもてない…」と躊躇してしまう方がいるように思います。

後者のような控えめな方が、目標へ近づくための行動をうまく移せる一つのパターンとして、「代理行動モデル」があります。「代理行動モデル」とは、本人の代わりに他人が行動を起こしてサポートすること。

例えば、Aさんが目指す分野に詳しい知り合いをBさんが紹介したり、Dさんが興味をもっているセミナーへ「戸惑っているなら一緒に行こうよ!」と背中を押すかたちで、2人分の予約を行ったりする…というものです。

一般的には、このような行動を「おせっかい」と呼ぶこともあるでしょう。「本人の代わりに他人が行動を起こしてしまって、本当に大丈夫なの?迷惑にならないの?」と感じた方もいるかもしれません。

しかし、代理行動モデルは「不必要に他人のことに立ち入る」のではなく、相手にとって得につながる行動を他人が代わりに起こし、本人の可能性を引き出すものになります。この小さな行動を起こすことによって、ドミノ倒しのようにことがうまく運び、本人の伸びしろを引き出す、伸ばすことも多くあるんですよ。


自分の中に留めていた企画が形になり、成果へつながった話

これは、一般企業で実際にあった話です。

営業企画担当のAさんは、自分の中ではよい企画案だと思えるアイデアを持っていました。Aさんは営業成績が優秀なBさんに協力を仰ぎながら企画を進めたいと考えていましたが、「Bさんは忙しいだろうから、自分なんかのために時間を割いて貰うのは難しいだろう…」と声を掛ける勇気をもてず、企画案を自分の中に留めていたそうです。

そんな中、Aさんは同僚のCさんに「Bさんに企画案を相談する勇気がもてず、自分の中に留めている」ということを何気なく伝えました。すると、この話を聞いたCさんは、Aさんの企画案を見て以下のように話したそうです。

「Aさんの企画案、とてもいいじゃない!Bさんも絶対に興味をもってくれると思う。私がAさんだったら、まずBさんとのミーティングを組むだろうな…。そうだ、私AさんとBさんとのミーティングを組んでおくよ!Bさんにも声を掛けておくから、よろしくね」

Cさんは、Aさんの行動を勝手に作ってしまいました。つまり、Aさんへおせっかいをしたということですね。

しかし、Cさんがミーティングの場を取りもったことでBさんもAさんの企画アイデアに賛同し、今まで自分の中に留めていた営業企画案が形になったのです。その後は、Aさんの企画力もあってか、成果も上がっていったそうです。

後々当時の話をAさん自身に聞いてみると、「なぜもっと早くBさんに相談しなかったのだろう?」と思ったそうです。CさんがAさんの代わりに行動を起こしたことが、結果的にAさんの可能性を引き出し、成果を出すことへつながりました。


ポジティブなおせっかいは巡り巡って、自分に返ってくる

Aさんが体験したような話は、私たちの周りの至るところで見られます。
Aさんのように、素晴らしいことができているのにも関わらず、「自分はたいした実力を持っていない」と思い込んだり、「相手にしてもらえない」という思い込みから可能性を狭めてしまっていることがあるんです。とてももったいないですよね。

実は「タニモク」でも、ポジティブなおせっかいを薦めているんです。「せっかくの機会なので、あなたの挑戦したいことに詳しい人を紹介するよ」「情報収集できるサイトを紹介するよ」などと、皆さん積極的にやり取りを交わされています。

私たちは、ポジティブなおせっかいをできる人がどんどん増えて欲しいと願っています。なぜなら、他人同士で可能性を引き出しあったり強みを活かすきっかけ作りの場が増えていったりすることで、活躍できる人も増えていくからです。

皆さんも、どのような小さい行動からでもよいので、「ポジティブなおせっかい」をしてみませんか?その小さな行動が相手の可能性を引き出せたとき、きっと自分の気持ちも温かくしてくれると思います。

「タニモク」編集部では「みつけてもらおう、自分の活かし方。」をテーマにしたコラムや、「タニモク」のコツについて発信しています。こちらのテーマに興味がある方は、ぜひフォローをお願いします!


「タニモク」についてもっと知りたいと感じた方は、公式ホームページもご覧ください。
定期的に専任のファシリテーターが実施する「タニモク」を開催しているため、興味をもった方はぜひ体験してみてくださいね。

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!